前回のあらすじ
スピナーベイトを岸壁に引っかけてしまったグリーン。
それを助けるため立ち上がったチャンMだが勝機はあるのか!?
前回から読む
チャンM「俺が行く・・・」
三人「・・・チャ、チャンMゥ!」
立ち上がってくれたチャンMですが、一体この状況をどう打開しようと言うのか。
「ロープを探してくれ」
とチャンMは言いました。
ロープをどう使うかはわかりませんが、とりあえず三人は言われた通りにロープを探しました。
霞ヶ浦は大きい湖なのでマリーナ(小さな港のような場所)があります。
そこに捨ててあった10メートルくらいのボロそうなロープをゲット(拝借)しました。
するとチャンMは自分の体にロープを巻き付け、クリンチノットで結びました。
こんな大きな規模のクリンチノットは見たことがありません。
チャンMが皆にオペレーション
「スピナーベイトはトモダチ」の説明を始めました。
なんとロープを巻き付けたチャンMを岸壁沿いに下ろし、スピナーベイトを回収するというのです。
もちろん落ちたら水中へ落下、救命具なんてありません。
「・・・チャ、チャンMゥ!」
私達は危険だと思いつつも一縷の望みをチャンMに託しました。
「チャンMならできるかも知れない、いや、チャンMは常に結果を残してきた。今回もやれるはずだ!」
チャンMは陸側を向き、ゆっくりと水面に降りていきます。
「オーエス、オーエス。」
残された三人は必死でロープをつかみます。
手を離したらチャンMはジム・ムラタが30cmぐらいのビッグベイトで狙っている巨バスの餌食となってしまいますから。
三分くらい経過し、チャンMは無事に水面付近までたどり着きました。
「要救助者一名救出!」
レスキューないしファイアファイターさながらチャンMはこのまま錆びて朽ちていく運命だったスピナーベイトを見事救い出したのです。
しかし、本当の勝負はここからでした。今度は4メートル下にいるチャンMを陸にあげるのです。
幸いチャンMは比較的小柄な体型でしたが、中学生三名には大変な作業です。
そのうちイエローとマクレガーTは野球部だったのですが、グリーンはサッカー部です。上腕の非力さは否めません。
「オーエス、オーーエス。オーーーイェイ。」
必死の形相で頑張ります。
・・・・・・・
とうとうカブは抜けました。
「・・・チャ、チャンMゥ!」
三人はまたもチャンMの勇気ある行動に救われました。
霞ヶ浦のほとりで一つの伝説が生まれたのです。
草葉の陰からジム・ムラタも祝福しているでしょう。
「・・・っ!まだ見せるのかチャンM!やめてくれ、これ以上俺達との格の違いを見せつけないでくれーーーっ!」
九死に一生を得たチャンM御一行。
黄門さまは困っている町民を見つけては助けようとするため、なかなか旅は進まない。
今回はどんなトラブルに巻き込まれることやら・・・
次回五時レンジャー貧乏釣り部!「霞ヶ浦でひっそりと循環している生命のカタチ。残酷な天使のカカト。」
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