アメリカナマズは食べると美味しいのか？
今回は釣ったアメリカナマズを食してみましょう。釣り人の憧れですね。
ルアーフィッシャーからは外道として扱われることもあるアメリカナマズ。しかし貧乏釣り師にはド本命です。
ナマズを釣りに行ってナマズを釣る。そして食べる。ミスターパーフェクトですね。
しかし食べられないというイメージもある川で釣れたアメリカナマズ。一見すると異形ですからね。
しかしイオンの養殖ナマズを食した私には問題なし。食べて美味しい魚だというのはわかっています。
ナマズの蒲焼きの味は？（近畿大学発）【美味しい？まずい？イオンナマズ】
問題は、いかに最高の状態で食べられるか。それには釣り場での入念な下処理が必要です。
まず、ナマズは生きたまま泥抜きをしたほうが良いと言われています。しかしこれは不要です。
なぜなら、泥抜きは内臓をキレイにするためのものだからです。身までキレイにするためには相当期間飼育しなければ効果は期待できないでしょう。
そもそもアメリカナマズの場合は泥抜きは不可能です。特定外来生物として指定されているアメリカナマズ（チャネルキャットフィッシュ）は生きたまま運搬することが禁止されています。
ではどうするか。その場での処理が必要です。
アメリカナマズの下処理（血抜きと内臓取り）
試みとしては、まず血抜きを行います。バケツに真水を用意して血抜き用に使います。
エラの下部を広範囲に切ることによって血が流れてきます。
そしてしばらくバケツに浸けておくと血が抜けます。
さらに尻尾を切って、背骨の真上に神経締めワイヤーを通すと、ピクピクして神経が破壊されます。これで締めは完璧ですね。
出来れば内臓も取っておきたいところです。アメリカナマズの内臓は硬めなのでナイフなどを使って切り取ったほうが良いでしょう。
家に持ち帰ってからの捌き方
さあ、新鮮なうちに下処理したナマズを持ち帰りました。これを三枚おろしにしたいと思います。
ナマズは頭の落とし方が違う！
ナマズが一般的な魚と違うのは、「頭の落とし方」。背びれの前から包丁を入れるのではなく、背びれの後ろから包丁を入れて頭を落とします。
背びれの前には強固な骨があるため、なかなか包丁では落とせません。
背びれの後ろから胸びれに向かって斜めに包丁を進めていきます。
このラインに沿って切っていくとすんなりと頭を落とせます。
ほら、とってもカワイイですね。唇だけ見ると石原さとみと相違ありません。
血抜きをした身はとってもキレイ！
見てください。身を開けてみるととってもキレイなことがわかります。現地で血抜きをした成果です。
血を抜いておかないと、身に血の筋が残ってしまいます。
そして腹骨をすきますが、ここからはとっても簡単。
アメリカナマズの身は結構硬いため、包丁での身の崩れがほとんどありません。
皮も簡単に剥がせます。ここまでできたら後は好きに調理するだけです。
アメリカナマズのフライに挑戦！
今回はアメリカナマズのフライに挑戦です。臭みを取るため酒に漬けておきます。
臭みを取るにはやはり牛乳という意見が多いです。しかし貧乏なので節約のため、今回はお酒を使ってみました。
フライ用に一口大に切ります。
そしてシンプルに小麦粉、卵、パン粉で衣付けします。
衣に色が付くまで揚げたら完成。どうです？どっからどう見てもフイッシュフライです。
ほら、ここから見たらただの美味しそうなフライですね。ナマズに抵抗がある人にはここから見せましょう。
アメリカナマズには川魚の臭みあり？
さて肝心の味ですが、アメリカナマズは果たして美味しいのでしょうか？
まずはソースもつけずにそのまま食します。
すると…、
う、鰻の匂い…？
風味は鰻に近い。川魚独特の臭みと言うんでしょうか。
しかし食感は明らかに鰻ではない。以前私が評したように、「タラ」です。
一言で言えば、「鰻風味のタラ」。これがアメリカナマズの味に対する私の表現です。
アメリカナマズは一般家庭で食べられる味！
そしてソースをつけると全く鰻風味が分からなくなりました。ということは、普通に白身魚のフライとして食卓に並べたらナマズだと気付く一般人はいないというわけです。
良かったですね、奥さん。これからは業務スーパーの後に河原に寄る癖をつけましょう。
家族にも好評で一匹分のアメリカナマズは３分で皿から姿を消しました。しかし、臭み消しにはもっと力を入れたいところ。
「酒＋牛乳」という最強の臭み消しコンビネーションという方法もあると聞きました。試してみる価値はあるでしょう。
さあ、欧米から来訪したナイスな石原さとみ。アメリカナマズを射止めるのはそこのアナタだ！
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コメント
グリーン様
アメリカナマズが最後は欧米の石原さとみになってる(笑)
でも、正直な話アメリカナマズはきちんと処理すれば(どんな魚もそうですが)普通に旨い魚ですよね！
うちも家族と職場からもうリクエストがきてますし。
早く次が釣りたいですねー！
欧米にも石原さとみがいたとは世紀の大発見ですね。女性陣はナマズの唇を見てコスメをチョイスする時代がやってきました！
ナマズの魅力再発見ですね！ようやく管釣りタックルが揃ったのに、パワーがあるナマズ用に強めのナマズタックルも揃えなければいけなくなりそうです…しかしエサの現地調達のハードルが1番高いかもですね、特にこどもと行く場合…。
大丈夫です。トラウトロッドでも十分に釣れますよ。ただし１０分位かかるのでタックルベリーで激安磯竿を買ってしまったほうが良いかもしれません。
ここ掘れミミズ作戦でりんた○うよりも高品質の巨大ミミズがゲットできました。シャベル持参で！