「フィッシャーズハイ」とは何でしょう?
実は釣り人なら誰もが経験したことのある状態なのです。
まずは有名なランナーズハイについて説明します。
マラソンランナーが走っている際に、ベータエンドルフィンなる物質が脳内から分泌され、気持ちよくなってしまうことです。
かなり説明不足なところがありますが、簡単に言うとそんな感じです。
さて、この状態が釣り人にも訪れるのです。
っていうか私が勝手に思っているだけです。
フィッシャーズハイなんて私が勝手に作った造語なので。
しかし先日の吉羽園での釣行で改めてフィッシャーズハイの恐ろしさを感じてしまったのです・・・
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前回の吉羽園釣行はとても暑い日でした。
最高気温は35℃前後の日だったでしょうか。朝8時でも30℃を超えていると感じました。
釣りを開始してから2時間後、小2の息子はついに親に対しての禁断の言葉を発しました。
「釣れないからもうやめたい」
なんという悲劇でしょう。この人の親の顔が見たいです。
毎日一生懸命労働し、たまの休みに子供にバスを釣らせてやろうと四時起きで準備をし、あまつさえ自分の少ないおこずかいで入場料を支払ったという一介の父親に対してそういう言葉を吐けるのでしょうか。
一度家裁に相談してみたほうが良いでしょうか。相当な愚連少年です。
とは言えカンカン照りの日に長時間無理矢理釣りをさせ、熱射病にでもさせてしまったら嫁から2週間はいびられることは容易に想定できます。
無理はいけません。子供には一旦撤退を許可しました。
子供は今大人気の「サバイバルシリーズ」を2冊持ち、父親からジュース代をかすめ取ってからレストハウスへ行きました。
さあ、これからは目的のない釣りの始まりです。子供にバスを釣らせようというメインの目的がなくなり、炎天下の中釣りをしなくてはなりません。
「そこにバスがいるから」ぐらいしか釣りをやる理由が見つかりません。
暑い日差し、風もないため汗がとめどなく流れます。Tシャツはすでにびしょ濡れで水分含有率は30%を超えました。
そこでキタのです。「フィッシャーズハイ」が!
延々スピナーベイトとイモグラブを交換しながら投げ続け、気づいたら2時間が立っていました。
その間子供が車内にある別の「サバイバルシリーズ」を2冊交換していくのが遠くに見えました。
しかしその間の記憶が非常におぼろげなのです。
というか時間の経過が早すぎたのです。
自分としては30分位しか経っていないと感じていたのに2時間も経っていたとは。
しかもその間はなんとも言えない心地よさと楽しさで脳裏に流れるBGMは井上陽水の「少年時代」でした。
これは間違いなく「フィッシャーズハイ」です。
(この現象をアングラーズ・ハイと提唱している方もいるようです。)
「そんなの釣り好きなら当たり前だろ」と思う方もいるかもしれません。
でもですよ、はたから見たら異常です。自分自身を客観的に見てみてください。
炎天下の中、無言で延々キャストをし続ける大の大人。
たまにくる当たりにビクッとなりながらも少し顔はニヤついています。
そして何も釣れないまま2時間が経過してもお構いなしで続ける始末。
客観的に見ると狂ってます。
過保護な教育ママだったらお医者さんを呼ばれても文句は言えません。
これが釣り人誰もが経験したことのある「フィッシャーズハイ」です。
脳内から完全に麻薬物質が分泌されまっくています。
「釣りエンドルフィン」ですね。
とあるドイツの学者チームの研究発表によると、この物資はなんと大麻の100倍、覚せい剤の300倍の効力があるそうです。
という報道がされる日も遠くはないでしょう。
大多数の方から「そうそう、自分もあるよ」という声が聞こえてきそうです。
近々科学者に提唱したいので賛同してくれる方がいらっしゃったら教えてください・・・
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