コアな読者はお分かりだと思いますが、私の家は庭付き一戸建て、のクセにバーベキューができません。
バーベキューをやるためにテラスまでつけたのにバーベキューをやってはいけません。
近隣に煙がかかるから、と嫁が勝手に判断したからです。
私にとっては「産めよ増やせよ」から「一人っ子政策」に急転換したくらいの衝撃。バーベキューをやるために設計した家が無になりましたからね。
ということはもちろん管釣り師の憧れ「燻製」もNGです。近隣に煙を撒いてアウトドアファミリー感を出すのは当然ありえないというわけです。
そんな理由で憧れの燻製を諦めてきた私に朗報が!
なんと液体に漬けるだけで簡単に燻製ができてしまうという代物が眼前に舞い降りました。Amazonで購入したということですね。
煙=漬け込み ありえない式ですね。
しかしこのことが本当なら世の中を揺るがすニュースとなることでしょう。いわゆるゆるキャン達を震え上がらせるニュースです。
ということで、今回は液状燻製液で色々なものを作ってみたので参考にしてみてください。
題して…。
「あくまでも気分で…」
という大変厳しい内容です。営業妨害にならないかドキドキしますね。
今回購入したのは「永谷園の燻製の素(液状)」。業務用サイズの600mlです。
これで簡単に燻製ができてしまったらどうします…?世の中から煙が無くなりますね。消防士さんも大助かりです。
まずは使用方法のご紹介です。
本体のラベルを見てみると…、
「5〜10分」漬け込むだけで良いとのこと。
今回用意した食材はこちら。
チーズ
ウインナー
ゆで卵
たくあん
ベーコン
です。
これらの食材が華々しく燻製化されるのでしょうか…?
永谷園の燻製の素は、本液と水を1対1に合わせたものに漬け込むとのこと。
私は貧乏なのでなるべく狭く深い容器を使いました。
これは燻製の素200mlと水200mlを合わせた400ml。これに何度も漬け込んで費用対効果をアップさせましょう。
ゆで卵も一緒にぶち込んでみました。
さあ、最初から漬け込んでいたチーズとたくあんが10分を経過したので味見をしてみます。
ここで問題が生じました。鍋から出してこのまま食してしまって良いのか。燻製液でビショビショです。水で洗い流したほうが良いのか。燻製の素のボトル本体には洗い流すかそのままでよいのかということについては記載されていません。
ネットでこの永谷園の燻製の素の説明を読んでみると「ドレッシングなどに混ぜても良い」とのことだったので直接摂取しても問題ないのでしょう。キッチンペーパーで軽く水分を取るだけにしました。
まずはチーズ。
うん、燻製の香りと味がする。しかしそれほど強くない。
自作燻製チーズを食べたことがありますが、それと比べると香りと味は弱いですね。それは当然か。
次はたくあんです。見事いぶりがっことなったのでしょうか。
う、うーん。やはり弱い。ガチいぶりと比べるといぶり風味がかなり弱いです。
もっと長く漬けなくては駄目なのか…?
さらに漬け込み時間を長くします。
もはや燻製鍋ですね。
さらに20分足して計30分漬け込みました。
チーズ
30分漬け込みましたがそこまで顕著に味は変わらず。
たくあん
本体ごと漬けているので端はなかなかの風味がしました。
ゆで卵
キャンプ的な雰囲気は出ず。軽く風味付けられた感じです。
肉類ならと思いましたがやはり他と変わらず。むしろ何も知らなければ燻製味ということも気付かないかもしれません。むしろ塩気が増したのが印象的です。
ベーコンも漬けてみました。
ブロックのままのものと、切り身にしたもの2種類で漬け込みの違いを試してみます。
当然切り身にしたもののほうが燻製の味は強く出ましたね。ブロックのものは中までは味が染み込んでいません。
うーん、駄目なのか。おうちで気軽に本格燻セーニングは夢物語なのか…?
しかし衝撃の事実が…!
2日目のものを食べてみると、なんと前日よりも風味が強い…!
これはおそらく私が燻製液まみれとなっていたからなのではないか。キッチンが燻製の香りとなり鼻がバカになっていたからなのではないでしょうか。
まあ本家(ガチいぶり)には負けますが、雰囲気を楽しむには良い商品だと思います。しかし家でできない燻製を完全に再現というわけにはいきませんでした。
ちなみにこれをサーモンの刺し身などに使ったらどのようになるのでしょうか。魚の身であれば燻製液がよく染み込みそうです。
後日、激安のサーモンの切り落としを購入してきました。
これを燻製液に漬けてみます。液の使用量が少なくて良いというのがお得感満載ですね。
液からあげるとビショビショ状態になるので水分をしっかり取らなければなりません。キッチンペーパーを3枚も使ってしまいました。
できました!キングオブサーモン料理、トラウトサーモンの燻製です。
さて、味はどうか。
こ、これは…!!
美味い!やはり燻製はサーモンなのか!
くすんだ色も燻製っぽいし、水っぽさが少し怪しさを醸し出しているものの、これは上等の逸品に仕上がっています。醤油を付ける必要もないくらい燻製味が染みています。
安っすいサーモンを買ってきてこの液に漬ければ1.5倍に価値があがりますね。釣ってきたニジマスなら白身でも赤身でもいけるでしょう。
手軽に燻製気分を味わいたいという方はぜひ!しかしあくまでも気分!気分のみを味わうつもりで頼もう!!
※あくまでも個人の感想です。
コメント
自宅バーベキューは全男子の憧れですからね・・・・・・。
もっと煙に寛容な世の中になってほしいですね・・・・。
勝手に忖度するよりもむしろお互い様の関係を作っていくべきですよね。まあ燻製やる家もなかなかないとは思いますが…。
グリーン様
私も買いましたよ!
ですが、ボトルに記載してある通りだと弱いですよね。
私はヤシオマスを2日間漬けましたが燻製とまではいかないまでも、燻製醤油漬けという感じになりこれはこれで非常に美味しくなりましたよ。
肉・魚を数日間漬けて食するか調理するのが適しているかと思います。
買いましたか!しかも2日も漬けて。
かなり塩っ気は増しますよね。むしろ何か別の料理的に使うのも良いのかと思いましたね。
グリーン様
燻製液、微妙なんですねー。
量も多いので買うの躊躇しますね・・・。
うーん、どうしましょう・・・。
燻製「ごっこ」ならば楽しい逸品だと思います。私は過度な期待をいだきすぎていましたね…。
やはり燻さないと、それにはならないみたいですねー(・_・;
まぁ、私は段ボールがあれば何とかイケますが。
スモークウッドが便利です。
ベーコンの値下げ価格が切なさを出していますね(笑)
ベーコンを選択した理由はただ一つ、「半額だったから」です。燻製味にすれば激安ベーコンも価値が上がると思ったのです。
しかしやはり燻したかったですね。いぶし銀にしたかったです。
少し多めの時間漬け込んでから、干物用の網で表面だけ軽く乾燥させたらイケると思いますがどうでしょうか?干物用の網は、ベチョベチョの燻製を入れて匂いがしみ込んで燻製用になりますが‥‥‥。
しかし、バーベキュー用の一軒家に、まさかのBBQ禁止令が出るなんて‥‥‥‥‥‥。
人生、何が起こるか判りませんね。群馬の山中に、バーベキュー用の別荘買いましょう!(笑)
漬けたあと乾燥させるっていいアイデアですね!それを外に干すぐらいなら許して貰えそうです。
バーベキュー前提の作りにしたのにできない(できなくなってしまった)とは…。