「魚検定」ってご存知ですか?
魚業界では築地移転問題の次に話題騒然となっています。
魚検定とは読んで字のごとく、「魚」についての検定試験のことです。
魚についての問題、オール魚問題なのです。
これなら勉強が苦手の「釣りバカ系」の方でも安心して受けられますね。釣りに夢中で勉強はからっきしという方です。「テストが全部魚の問題ならなぁ…」と思っていたでしょう。
「魚好きに資格を!」という釣りバカの念願がついに叶えられた瞬間ですね。
しかしこの魚検定、「どうせヤラセ資格だろ?」と思っている方はいませんか?
ヤラセ資格とは、いわゆるお遊び的な、イベントの一環として作られたような資格のことです。
なかなかどうしてこの魚検定、結構本格的な検定なのです。検定料も本格的に高い!(1級7300円、2級5200円、3級4200円)
しかもなぜか学割で各種1000円引きするという親切さ。学生万歳!ですね。
以下、魚検定についての概要、難易度、勉強方法、模擬問題などについてご紹介していきます。
日本さかな検定の概要
正式名は「日本さかな検定」といいます。「一般社団法人日本さかな検定協会」が行っている検定試験。愛称は「ととけん」というそうですが、正式名の「日本さかな検定」という言葉とかけ離れているため別の試験と誤解されることも多々あるでしょう。あまり知られていない愛称なので今のうちに闇に葬ったほうが吉かもしれません。
資格の種別は3種。「3級」、「2級」、「1級」です。「ジュニア」とかを作らないのが硬派で好感が持てますね。年齢関係なく受けられるので五歳でも1級資格保持者がいる可能性もあるのです。
しかし1級は2級合格者のみ受検可能。まぐれ1級資格者を作らせはせんよ!という強い意志の表れです。
「ととけん企画委員長」として、服部栄養専門学校 理事長・校長の服部幸應氏もいますし、「ととけん応援団」として、東京海洋大学名誉博士・客員准教授、農林水産省 お魚大使の「さかなクン」もいます。そうそうたるメンバーですね。
勉強法・難易度は?
公式テキスト(ガイドブック)はこちらです。
[amazonjs asin=”4471033875″ locale=”JP” title=”からだにおいしい魚の便利帳 (便利帳シリーズ)”](ちなみにこちらは1・2級対応用です。)
副読本なるものもあるそうです。
試験専用の対策本にしないところがニクいですね。
とりあえずこの両者がメインなようですのでしっかりと対策をしたい方は購入したほうが良いのでしょう。
HPでは、白地図やノートを作って勉強した例が載っていましたが、そこまで本格的な対策が必要なのでしょうか。恐ろしいですね。
しかし後述した模擬問題を見る限り、そこまでする必要はないと感じます。
解答方式はマークシート式。しかも四択です。全100問中、1級は8割、2級は7割、3級は6割が合格ラインです。
合格率は公表されていませんが、記述解答もなく、論述解答もない、4肢マークシート選択式の解答方法のみの試験なら「テキストだだ読み」または「テキストに直接書き込み・マーカー方式」での勉強法が一番効率が良いはずです。
「ぼんやりとした知識をとにかく広く」。魚検定に関してはこの勉強法が当てはまるはずです。
決して魚検定試験をナメている訳ではなく、海事代理士を始め5つの国家資格を苦労の末勝ち取ってきた私なりの分析です。試験をパターン化するならやはり「広く浅く」の試験だと思います。
模擬問題
それではどんな問題がでるのでしょうか?模擬問題を列挙します。
【3級】
静岡県(しずおかけん)駿河湾(するがわん)のある魚介は唯一(ゆいいつ)国内(こくない)で市場(しじょう)に出せるほど水揚(みずあ)げされます。春(はる)と秋(あき)、年2回漁獲(ぎょかく)され、釜(かま)揚げの美しい色が目に映(は)えるこの魚介を選びなさい。
(1)イセエビ (2)カサゴ (3)キンメダイ (4)サクラエビ
正解(4)
【2級】
大量に墨を吐くことから関東ではスミイカと呼ばれ、肉厚でずんぐりとした姿形のイカを選びなさい。
(1)アオリイカ (2)コウイカ (3)スルメイカ (4)ヤリイカ
正解(2)
【1級】
下図はある季節のある土地の、とある居酒屋のお品書きです。季節と場所を選びなさい。
正解(2)
どうでした?私は3級しかわかりませんでした。
3級問題にはふりがながふってあるので小学生でも受検することができます。親子、3世代受検も可能ですね。
他の模擬問題も見てみたところ、たとえ3級といっても「地理」や「文化」についての知識が必要なので、小学生はその点で厳しい戦いになります。魚に関する知識は小学生でも対応することができるでしょう。逆に言うと大人の方にとっては3級はそれほど難しい問題ではありません。ある程度一般的な問題も入っているようですから。
初学者ならともかく、「魚好き」を自負する大人なら無勉強で3級合格する方もいるでしょう。
2級、1級についてはそれなりに知識がないと解けない問題があるようです。公式ガイドブックにどれだけ網羅されているかが気になりますね。
合格したら?
この日本さかな検定、「ととけん」に合格できたら何が得なのか?ということについてですが、当然「人それぞれ」でしょう。
漁業関係や鮮魚スーパーなどに就職する人には履歴書にかけるぐらい有効な資格だとは思いますが、全く縁がない人にはあまり外面的効果はないでしょう。
それで良いのです。釣りなんて所詮エゴの塊、「キングオブエガー」ですから。「オレの中では弁護士よりも価値がある!」と思っていれば良いのです。
晴れて合格できた方には合格者特典として、認定証や認定名刺が有料で作れるというのが嬉しいポイントも用意されています。「有料」ですからね。特典なのになぜ無料じゃないかは自分の胸に手を当ててよく考えてみてください。
これを会社や近隣の人達に配って自慢すれば「釣りバカ度」大幅アップ!釣り人のガッカリ感をさらに上げることができるぞ!
さて、我々親子はこの魚検定にチャレンジすることにしました!私はいきなり2級、小学3年の息子は3級です。果たして1ヶ月で合格することができるのか!これだけ偉そうなことを言って落ちたらどうぞ笑ってください!
続報を待て!!
いつも投票ありがとうございます!今回もよろしくお願いします!
にほんブログ村
コメント