ビッグワンニジマスを求めてさまよう私。
今までの最高記録は40cm代前半という生粋の「中物ハンター」です。
50cmupとおぼしきニジマスには2回切られています。「腕」でしょうね。
決闘!朝霞のヌシとの長時間勝負!2対1の戦いから果たして栄光は訪れるのか…!
しかし「大物の女神」からも見放されているのではないか。それはなぜか分かっているのです。
「大物を釣りたくばまず大物を知れ!」
有名な貧乏釣り師の格言です。
「大物を釣りたいのに大物のことは何も知らない」では大物の女神が振り向いてくれるわけはありません。
ということで今回はビッグニジマス、「3倍体」について調べてみました。
3倍体。どんなニジマスだろう。ドナルドソンよりも先に思いつくのは「シャア」ですよね。
通常のニジマスの3倍。3倍なのは推進力ではなく体の大きさです。
いや、違うのです。3倍体とは体の大きさが通常のニジマスの3倍ということではないのです。
まず通常のニジマス。実はこの時点で「2倍体」なのです。「2倍体、3倍体」というのは体の大きさではなく、染色体についての話。
染色体の組数が「2」通常の生き物はそうなんですって。オスとメスの染色体から新たな生命が誕生しますから。
そこにもう一つの染色体組を掛け合わせることによって「3倍体」を作り出しているというわけですね。
ちなみにニジマスの3倍体についての説明はこんな記事よりよっぽど他の記事で事細かく書かれています。詳しく知りたい方は他の記事を読まれた方がよくわかるでしょう。
この記事は、「ニジマスの3倍体ってどうやって作ってるんだろう?難しいことはよくわかんないけど通勤電車の中で簡単に読めるような記事がないかなー。」という方のための記事です。うわべの知識が2分で身に付きます。
しからばその3倍体をどうやって作り出すか。「卵を操作する」んです。
「卵を操作」。とってもアンタッチャブルでバイオニクスな話ですよね。どうやって操作するのでしょうか。
なんと、卵の操作方法は「温度変化(サケ・マス)」や「圧力(サクラマス)」なんですって!知りませんでしたね。
私なんか「愛情」とか「闘魂」とかだと思っていましたから。バイオに精神論は不要ですね。
しかしただ通常の卵に温度変化や圧力を与えるだけではニジマスの3倍体は作れません。ホルモン変化を起こさせるエサによって3倍体受精用のメスを作るんですって。もはやこのへんからは私の理解の範疇から超え始めています。
参考:試験研究は今
その作られたメスを受精させ、その卵に温度変化や圧力を与えることによって3倍体が生まれ出されるということ。この辺が分かっていればそれで良いのではないでしょうか。どうせ「飲み会の席」でしか話しませんものね。
各地の水産試験場や養魚場ではご当地サーモンの生産に力を入れています。3倍体は生殖機能を持たず、産卵に力を取られないために「食」についても優れているためです。
有名どころでは栃木県のヤシオマス、長野県の信州サーモンなどですね。
山梨県では甲斐サーモン、福島県ではメイプルサーモン、静岡県では富士トラウトなどユニークな名称が付けられていますね。
これらは多少特徴が違えど、基本的にはニジマスの3倍体(メイプルは2倍体)。しかしニジマスではないトラウトの仲間を掛け合わせた品種も作り出されています。
私が先日群馬県の日本イワナセンターで釣った「ジャガートラウト」。イワナとブルックトラウトの交配種だとか。ジャガートラウトにも3倍体がいるようです。
開いてみれば見事な赤身!(画像右)
画像左の少し暗い赤身もイワナの赤身改良種だそうです。
ついでなのでおまけとして全国のご当地サーモン一覧を載せてみました。2倍体3倍体の区別はつけておりませんが、全国養鱒協会の資料及び勝手な自己経験から抜粋しました。
【ご当地サーモン一覧】
ヤシオマス | 栃木県 |
阿武隈川 メイプルサーモン | 福島県 |
甲斐サーモンレッド | 山梨県 |
絹姫サーモン | 愛知県 |
富士トラウト 湧幻鱒 | 静岡県 |
海峡サーモン | 青森県 |
ギンヒカリ | 群馬県 |
信州サーモン | 長野県 |
魚沼美雪マス | 新潟県 |
八幡平サーモン | 岩手県 |
その他(群馬県)
ハコスチ(箱島スチールヘッド)赤久縄
刺身イワナ イワナセンター
頂鱒(いただきます) 川場キングダムフィッシング
さて、ニジマスの3倍体の作り方の理屈はなんとか分かった。では釣り方は?
「デカニジぶっ込んでる釣り場で数釣る」。それしかないですよね…
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コメント
デカマス、3倍体求めて頑張りましょう( ´∀`)
近道は、スソパか発光路の3号池です。
近道ですか!参考にさせていただきます!
でもデカいのが売りのところで釣れないのが私のパターンですからね。かかっても切れるし…
ラインをもっと太くすることを企ててます!