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孤独の管釣りグルメ③番外編「場末のラーメン屋」

孤独の管釣りグルメ
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~これはさすらいの管釣り師「管 釣太郎」による、管理釣り場の食事処をめぐる物語である~

 

今日は釣りに来ているわけではない。

 

ただ走っている。バイクでただ走っているだけである。

 

 

時刻は14:30。昼飯というには遅すぎる時間だ。

 

しかし私は何も食べていない。腹が減った…。

 

 

何度も通っている道路沿いにある何度も見たことがあるラーメン屋が目についた。

 

「魔が差した」。その言葉が一番適しているのだろう。

 

 

一旦通り過ぎたあと、なぜか今日だけは踵を返してしまった。100回以上通っているのに今日だけなのだ。

 

一見すると汚らしいラーメン屋。いわゆる「キタナシュラン」に出てきそうな店である。しかし私のアンテナは反応した。

 

 

私は自分のアンテナに自信を持っている。「美味そうなたたずまいの店」に対するアンテナだ。

 

今までの成功率は80%といったところか。なかなかの成功率の高さであろう。

 

 

店の造り、のぼり、店名、あらゆる要素を見て美味い店か否かを判断する。これに自信があるのだ。

 

その私のアンテナが反応した。

 

 

今回のポイントは「タンメン、ライス、コーヒーランチ650円」の看板だ。

 

果たして自分自身でラーメン屋を営んだ場合、コーヒーをセットにつけようと思うだろうか。

 

ラーメン✕コーヒー。良くない食べ合わせランキングで間違いなく上位に入ってくる組み合わせだろう。

 

それを惜しげもなく提示してくる。これは何かがありそうだ。

 

 

恐らく、この店の店主は「センスが無い」。味のセンスではなく、営業のセンスである。

 

営業のセンスが無いかわりにラーメンの味を追求することに全てをかけた店主、いわゆる「不器用ですから…。」が口癖の店主である可能性が高い。

 

 

 

勇気を出して店の扉を開けた。その刹那、一瞬にして空気が凍りつく…!

 

 

なんと、店内には客が全くいなかったのだ。14:30という時間を差し引いても異質。静寂に包まれた店内に緊張が走った。

 

店員は2名。厨房に店主と思われる男性、そして強烈なホールスタッフがやってくる…!

 

 

強めのウェーブパーマをかけた60代くらいの女性が注文を取りに来た。戦慄…!戦慄のラーメン屋である。

 

この店が場末のスナックであるのなら合点がいくし、違和感を覚える私が悪い。しかしここは中華屋。貼り出されているメニューを見ても200%中華屋なのだ。

 

 

平静を装いメニュー表を見る。「ラーメン・半チャーハンセット750円」。なかなかリーズナブルであり、両方の味が楽しめるためこれを注文することとしよう。

 

 

 

しばしの後、ラーメンが提供される。

「チャーハンはもうちょっと待ってね。」

 

 

場末のスナックのママが話す。…、ちょっと待て?

 

 

提供されたのはラーメンだけではない!なぜかコーヒーもついていたのだ…!セットメニューには全てコーヒーがつくのか…?

 

うーん、このラーメン屋精一杯のサービス。この手のラーメン屋は決してマズくはないはずである。

 

 

一見普通の醤油ラーメン。この普通さがたまらない。具はネギ、ナルト、チャーシューのみ。極シンプルな醤油ラーメンでほっこりするとしよう。

 

 

まずはスープをすする…、うむっ?

 

 

 

ま、マズい!

 

明らかに予想を反した味に一瞬瞳孔が全開放された。

 

 

薄くて変な味。変な味というのがうまく表現できない。

 

なんというか、どう見ても純粋な醤油ラーメンなのに少し豚骨の香りがするのだ。

 

 

なぜだ…?なぜ微妙に豚骨の香りがするのだ…?

 

店内…?店内が豚骨の匂いを漂わせているのであろうか…。

 

 

確認のため、メニュー表を見る。

 

無い…!豚骨ラーメンがメニューに無い!!

 

隠れメニュー……?、まかない?、ブタメンをこっそり食べていた…?豚骨の謎は深まるばかりである。

 

 

麺を食す。やはり豚骨の香りが醤油ラーメンの味を効果的に阻害してくる。「豚骨ラーメンになりきれない醤油ラーメン」を完全に演じきってきたのだ。

 

 

気を取り直そう。チャーハンに逃げることとする。

 

半チャーハンは美味そうな雰囲気を漂わせている。紅ショウガが添えられているような定番のチャーハンのようである。

 

 

これは美味いはず…、う、うま!いや、しょっぱすぎる!!

 

塩分摂取過多で死ぬのではないだろうか。さらに白菜の漬物が多量についている。

 

 

うーん、ノスタルジック。ノスタルジックを味わえる数少ないラーメン屋であると評価しよう。

 

一口目に完全にマズいと判断したラーメンでさえ心地よく思えてくる。しょっぱいチャーハンも水を多量に飲めばなんてことはない。

 

 

ノスタルジックマジック。これは古き良き地元のラーメン屋が愛される所以である。

 

どんなにマズくても長続きしているラーメン屋はこのノスタルジックマジックを効果的に使っているのであろう。

 

 

「もう一度このラーメンを食べろと言われたら?」の問いにはもちろん「YES」である。

 

これが若い女性店員に運ばれてきたラーメンならば当然「NO」。強めのウェーブパーマをかけた場末スナックのママだからOKなのである。

 

 

 

20分間の激闘が終わり、食後にコーヒーを飲みながらこう思った。

 

「あー、キングダムの生姜焼き食いてー。」

 

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コメント

  1. アバターヤス より:

    グリーン様

    まさかの不味いというオチでしたか…タイトルからして、「意外な場所に美味しい店があった」で終わるんだと思ってました。

    十割では無いセンサーなら、外れもありますよね。

    次は美味しかったレポを楽しみにしてます(笑)

    • グリーンgreen より:

      もちろん管釣りグルメは美味しいところしか実名では出しませんよ!しかし不味いというのは私にとっては武器でしかありませんからね。不味いラーメン屋とか2回行っちゃいますね…。

  2. アバタースズミ800 より:

    グリーン様

    こんばんは、大好きなシリーズです。
    マズい!とはっきり言うグルメリポートも斬新です。
    今後も楽しみにしています!

    • グリーンgreen より:

      不味いというのはある意味強烈なインパクトですからね。実際に最初不味いと思った店に通っているという現状もあります!