~これはさすらいの管釣り師「管 釣太郎」による、管理釣り場の食事処をめぐる物語である~
上永野フィッシングリゾートに来ている。
もちろん「ご飯を食べるため」だ。
ここに釣りをする目的で来ている人ははたして何人いるのだろうか。おそらく0だろう。
ここは「ご飯を食べるついでに釣りができるレストラン」なのだから。
ということで釣りも程々にして本命の食事をいただく。
今回は「ミックス定食(1000円)」。前回のうどん定食でド肝を抜かれたが、このミックス定食もかなり気になっていた。
上永野フィッシングリゾートの豪華すぎるうどん定食【孤独の管釣りグルメ⑥】
「釣れなかったからリベンジ」とかではなく「違うメニューを食べたかったからリベンジ」である。
メニューが来た…、
来た、来た…、これはヤバいぞ…、
ボリュームがヤバい…!!
まず見てほしい。メインの「生姜焼き&唐揚げ」だ。
巨大な生姜焼き3枚に唐揚げ3個。ミックス定食ではなくダブル定食なのではないだろうか。
タダでさえ平らげることができるか不安なところにこの充実した副菜が追っかけコンボをかけてくる。
寺の修行僧ならこれでご飯一杯を食べられるだろう。
まずはメインの唐揚げから。
ジューシーなうえ満足の大きさ。この一口で無理すればご飯3口はいける。ということは唐揚げ2個でご飯一杯は平らげられるだろうと私のハン(飯)ピューターは解析した。
そしてもう一つのメイン、生姜焼き…!
これも一枚が大きい!世界地図で言うならばアメリカ合衆国だ。これと比べれば牛すじ煮込みの肉一片ほどの日本では到底太刀打ちできないことがわかる。
タレもまたたまらない。合宿所であればご飯にこのタレをかけてもう一杯おかわりをするなんて上貧テクを発動させるところだが、このボリュームならおかわりは不要と考えてしまう。
しかしタレをご飯にかける必要が無い理由はもう一つある。
マヨがかけ放題だからだ…!
唐揚げにも生姜焼きにもバッチリなマヨが自由にかけられるなんてもはや罪。ここにマヨサの女がいつ踏み込んできても文句は言えないだろう。
メインだけでも十分に満足できることを確信したが、やはり上永野の食事の秀逸さは副菜のレベルにもある。
見てほしい、この煮物の主張っぷりを。思わず「上永野の炊いたん」と名付けたくなるほどの完成度だ。
ご飯にも日本酒にも合う味の染みた煮物。副菜一つにもかなり本気に取り組んでいることがわかるだろう。
…!!これは…!
味噌汁にもこの具の量。どこに手を抜いているのか…?こんなに毎日全力定食だといつかオーバーヒートしてしまうのではないかと心配すらしてしまう。
ほうれん草の胡麻和え。
おお…、これも本気。立原あゆみ先生もうなるほどの本気で取り組んでいることがわかる。
しかしこのほうれん草の胡麻和えが日本の料理で良かった。この料理がアメリカに渡っていたらポパイがチカラ余ってブルートを殺していたんじゃないだろうか。
副菜三兄弟の末っ子、「漬物の拓」だ。
塩加減も良く、このままポケットにしまいたくなる「0083ポケットの中の漬物」だ。
アニメのことばかりに例えてしまうほどのファンタジーな定食。それがミックス定食だ。これもおそらくあだち充先生の名作から名前を頂戴しているに違いない。
ご飯が足りぬ…。ご飯が足りなくなるほどの副菜の充実さなのだが、ご飯をこれ以上食べると胃が破裂する可能性もある。「背に満腹の腹は代えられぬ」という新しいことわざが誕生した瞬間だ。
そして完食…。
「ぐうの音も出ない」なんて言葉は誰が考えたのだろう。この定食をエドはるみが食せば永遠にグーと叫び続けること請け合いだ。
いちごは0%だが満足感は120%のミックス定食。うどん定食にひけを取らない上永野の看板メニューとなっているのも頷ける。
嗚呼…、これから釣りをしなくてはならないのか。一回腹の中をリセットしてもう一回このミックス定食を食べたい。人生はリセットできないという厳しい現実が私を悩ませる。
しかしまた来れば良いだけ。私は上永野定食リベンジを心に誓い、小屋を後にするのであった…。
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