釣り堀&ニジマス釣りの潜在的釣り人数について マスケン真面目にSDGs
※今回はMASUKEN EVA様による寄稿です。
こんにちは。
MASUKENです。
我々は、管釣りのYOUTUBEやブログをやっている。
YOUTUBE : MASUKEN – YouTube
ブログ: ますます管釣り – MASUKENの文字と動画で感じる管釣りサイト (evamk.com)
今回、ブログの記事を書いたが、グリーン氏に寄贈することにした。
何故、寄贈するのか。
こういう社会的な記事は、我々のブログの中に置き場が無く、グリーン氏のページに適しているからだ。
まぁ、でもいつものテンションでお送りしていきたいと思う。
KING研究道のコーナー!
このコーナーではトラウトキングになる為に研究をしていこうというコーナーなのですが。
今日はコレ!!
論文紹介(中村智幸.Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)、214-220(2020))です。
Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)214-220(2020)より引用
日本の海や川や釣り堀を潜在的にやってみたい人を、探っていきたいと思います。
これKINGになるために、どう役に立つのか分からない方も多いと思います。
もし、我々がトラウトキングになったら。配下が3人とかだったら困りますよね。だからね。
今回は、釣り人を増やすこと、釣りの未来について考えていきたいと思う。
釣りの人口
最初に、釣りは子供から高齢者まで楽しむことのできるレジャーの1つですよね。
ではこの釣り。皆さん釣り人って何人くらいいるかご存知ですか?
世界のレジャーとしての釣りの人口って7億人
先進国では国民の10%
日本でも15-79歳の釣り人は640万人(国民の6%)
さらに、潜在的な需要(釣りをしたくても出来なかった人)は290万人
思ったよりも多いですね。結構驚きです。
釣りは社会・地域・人にとって重要
釣りには息抜きや生きがい、健康増進、文化創造、内需や地域経済の拡大とそれに伴う雇用創出効果があります。
子供のころに釣りのような自然体験を豊富にした人ほど、やる気や生きがいを持っている人が多く、釣りは人間形成にも影響すると言われています。
さらに、釣り人が釣りをする際の道具や餌、飲食、宿泊、車での移動のガソリン等の消費額は多く、国内や釣り場周辺に及ぼす経済効果は大きい。
つまり、釣りは社会・地域・人にとって重要であり、積極的な政策展開の必要性があると考えられます。
本研究のテーマ:ニジマス釣りの未来を考える
日本での釣り人口は640万人(15-79歳)で。
潜在需要(したくても出来なかった人)は290万人といわれます。
本研究のテーマは。
1.潜在需要の290万人がどんな釣りに興味があったのか
2.釣りのジャンルに対する性別や年齢の関係について
→より多くの人に釣りを楽しんでもらえるよう対応を考える
特に、我々が行う釣りニジマスに偏りながら考えていきます。
研究の方法
この論文ではインターネットアンケートで3つを調査しています。
- 基本情報 (年齢・性別)
- ジャンル (海・川・釣り堀)
- 釣りたかった魚の名前 (例:ニジマス)
結果:興味のある釣りのジャンル
3136名の回答を得た。
どんなジャンル(海・川・釣り堀)に興味があるかというランキングでは・・・。
下記の図のように、なっている。
我々が主とする管釣りは、もちろん最下位である!
Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)214-220(2020)より改変して引用
結果:釣り堀・管釣りの潜在釣り人数
しかし、下記図の重なっている部分をみていこう。
Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)214-220(2020)より改変して引用
釣り堀・管釣りのみだと、5.9%で推定17.2万人の潜在釣り人口がいる。
そして、釣り堀・管釣りに加えて海、内水、海&内水を加えると、釣り堀・管釣りの潜在釣り人数は、推定58.3万人ということになる。
釣り堀・管釣りで釣りをしてみたいと思ったことがある人は、58.3万人と決して少ない人数じゃないということがわかりました。
現在の管釣り・釣り堀の釣り人口が177.7万人といわれていますから、58.3万人は非常に多いですよね。現在の人数の約33%ですからね。
この人たちに、実際に釣りをしてもらいたいですね。
結果:内水面の釣りの魚種
内水面の主要魚種別の潜在釣り人数をみてみよう。
川で、ニジマスを釣りたいと考えている人は、全体の8.1%であり、推定9.6万人である。
他の者と比べても、なかなかに人気があるのではないでしょうか…。
Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)214-220(2020)より改変して引用
結果:ニジマスを釣りたい潜在釣りガール
ここは非常に押さえておきたいところだが、男女比を見ていこうと思う。
ニジマス釣りは、現在 男性66.1万人、女性16.3万人(5人に1人釣りガール)である。
しかし、潜在的には、男性6.6万人、女性3.0万人(3人に1人釣りガール)が興味を示している。
つまり、ニジマス釣りは女性が増えていく可能性があるということである。
ニジマス釣りを始めたての諸君、諦めずに続けてもらいたい。ニジマス釣りの未来は明るいぞ。
Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)214-220(2020)より改変して引用
結果:ニジマスを釣りたい20-40代多し
次に年齢層をみる。
Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)214-220(2020)より引用
ニジマスの部分を拡大してみよう。
Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)214-220(2020)より改変して引用
ニジマス釣りの潜在的な人数の多い年齢層は、20代から40代である。
20-40代の世代が興味をもっており、その方たちを新規に獲得できるかが重要である。
まとめていこう
釣りには社会・地域・人にとって需要である
我々が主とする管釣りは、もちろん最下位である!
しかし、釣り堀・管釣りの潜在釣り人数は、推定58.3万人ということになる。
市場規模として小さいものではない。
そして、この人たちに、実際に釣りをしてもらいたい。
ニジマス釣りへの興味
内水面のニジマス釣りへの興味は、推定9.6万人である。
しかも、男性6.6万人、女性3.0万人(3人に1人釣りガール)が興味を示している。
そして、20-40代の世代が興味をもっている。
しかし、20-40代は、仕事や家事や育児で一番時間の無い人たちといわれている。
だから、ちょっと釣りに行こう・子供と一緒に気軽に楽しもうというのが大事だ。
未来につなごうSDGs
筆者らは、こんな風に書いている。
Nippon Suisan Gakkaishi 86(3)214-220(2020)より抜粋
こうみると、出来そうで出来ない。
釣り場・メーカー・一流アングラー・一部のインフレンサーでないとなかなかできそうにないのではないかと考えてしまう。
だから、みんなでそれを支援していくことが大事じゃないかと思っている。
働きやすい職場づくりだって、結果的には釣りに繋がっているとも考えることだってできる。
それぞれが、大それたことを出来るわけじゃないと思うけど。
健全に生活して、健全に釣りを楽しみ。その楽しみを共有し。
「一緒にやってみない?」っていうのが大事なんじゃないだろうか。
我々も、何ができるというわけじゃないけど。
人一倍楽しんで。
多くの人が釣りに興味を持って貰えるようになるといいと思う。
そう。そして、俺がトラウトキングになった際には、多くのカンツラーを配下として従えていくのさ。
【MASUKENのその他の研究もチェックだ!】
にほんブログ村クリックお願いします!
コメント