管釣りフェスってなんだ!?2終了!
令和4年4月3日(日)、管釣りフェスってなんだ!?2が無事終了しました。
ご来場者は130名以上!出展ブースの増加も含めると、前回よりも大きな規模のイベントとなりました。
イベントの詳細は関係サイトで知ることができますし、動画で楽しむこともできます。そのためここでは、管釣りフェスってなんだ!?2に秘められたメッセージについて公開していきたいと思います。
管釣りフェスってなんだ!?2には様々なメッセージが込められていることにお気づきの方も多いでしょう。
「メーカーを集めたよくある釣りイベントでしょ?」
と思われている方、
全然違います。
釣りイベントに爬虫類や猛禽類がいるでしょうか?みんなが釣りをしている上をハリスホークが舞うでしょうか?
分かりましたね。
というわけで、今回は管釣りフェスってなんだ!?2の各ブースに秘められたメッセージを紐解いていきましょう。
釣りの多様性を認め合う
今回のイベントで私が加えたかったものの一つが「初心者ルアー」。
今回はBFG(ビッグフィッシュゲームズ)というフェザールアーのメーカーにご参加いただきました。
なぜBFGに参加を要請したのかというと、イベントのテーマに「釣りの多様性」が含まれているからです。
釣りの多様性については「ユッケ杯(縦ルアーと巻きルアーを絡めたMIX大会)」で体現されていますが、フェザールアーが参画することにも意義があります。
会場のアングラーズパークキングフィッシャーでは5号池を除きフェザージグの使用はOKです。レギュレーションの範囲内で「どの種別のルアーにも楽しみを見出し、互いを認め合う。」これは管釣りの裾野を広げていくためには大変重要です。
※ちなみに初心者ルアーと言いましたが、BFGのルアーは上級者でも楽しめる今までに無かった画期的なフェザールアーです。
どのルアーにもそれぞれに楽しみ方があり、長所や短所があるもの。自分で使う使わないも完全に自由です。
逆に言えば他人が使おうが使わまいがそれも自由。レギュレーションという制限の中で個々の自由が認められる。それが管釣りの楽しさでもあるはずです。
自分の主義を主張しすぎて対立を起こす。そしてその主義の対立をSNSなどで人目に晒す。それを管釣り初心者や管釣りを始めようとしている人が見たらどんな印象を受けるでしょう。
「管釣りってヤベーやつの遊びかも…」
の一択ですよね。
そんな状況に陥れば管釣りの裾野など広がりません。ましてや「管釣りはヤベー」という噂が独り歩きし、エリアアングラー全体の不利益になることでしょう。
ドリームマッチにしもきん氏を誘致したかったのもその理由の一つ。トーナメンター達に生粋の縦釣り師が混ざって戦うということなどまずありえませんね。
「勝って当たり前」と考える人も多い中でのプレッシャーは正に優勝戦の1号艇。とはいえインが取れなかっただけで勝率は半分以上も下がってしまうというのが競艇の厳しさです。
その中で見事結果を残したのは流石。しもきん氏はプアースタイルの公式テスターでもあるため、おそらくドリームマッチでもローテーションの中にカラコンを入れてくれていたことでしょう。
ドリームマッチに出場したレジェンド達も圧巻。印象的だったのが、このレギュレーションに異を唱える者は誰もいなかったということ。
というかレジェンド達はそんなこと一切気にしていないのです。
伊藤雄大氏は「しもきん氏と戦える機会は滅多にない」と自ら縦釣り系ルアーを戦略に入れて応酬。その他の選手たちも「相手が誰であろうと自分たちの最高の釣りをするだけ」と自身の持てる力を惜しげもなく披露し、会場を沸かせてくれました。
やはりレジェンドがレジェンドたるゆえんでしょう。エリアでリスペクトされる域にいる人達はルアー種別を批判するのではなく、それぞれの良さを認める懐の広さがあるのですね。
それにしてもトップトーナメンターはカッコいい。会場にいる方達からは絶対に他では見ることができない場面に立ち会うことができたと喜びの声がありました。実行委員長のユッケ氏が管釣りファンにどうしても提供したかった夢の戦いが見事刺さってくれましたね。
私もついつい目が血走ってしまいました。
ついでに言わせてもらうと「試合に実況と解説を入れる」というのも新しい試み。これもエキシビジョン形式だからこそ実現できたことでしょう。
解説についてもらったのはキングフィッシャースタッフでありながらトーナメンターとして活躍する岡川氏。トーナメントも多く開催されるキングフィッシャーの5号池の特性や攻略方法を細かく解説し、出場選手が考えている戦略をわかりやすく観戦者に伝えてくれました。
これを聞くと聞かないとでは釣りレベルに大きく違いが出てしまうような稀有な機会だったのではないでしょうか。
社会への釣りの貢献性を模索
「釣りは世の害悪」。そんなイメージを払拭するためには我々はどうすれば良いでしょうか。釣りが社会に貢献できることはあるのでしょうか。
まずは釣りのイメージアップ。先ほど触れたように「釣り人はヤバいやつ」という印象を持たれてはいけません。
かつては「釣りは紳士のスポーツ」と呼ばれていました。釣り人は人格者が多いという印象を植え付けていけるような行いを進めていきたいもの。
このような下品な動画チャンネルは早々にアカBANされるべきなのです。
そしてさらに踏み込みたいのは「釣りの社会への貢献」。これは難しいようで案外簡単です。
このイベントのテーマにもあるように自分自身に可能な範囲で「ちょこっとだけ」やってみれば良いのです。
前回同様、今回もトライアングルレインボーブースでは参加児童を対象に「釣りと法律」講話を行いました。
テーマは「釣りと損害賠償」。あえて難しい言葉を使うことでインパクトを与えるねらいがありました。そして難しい言葉と釣りを無理やり繋げることにより、少しでも覚えてもらえるよう企てています。
損害賠償という言葉は社会での大人の責任を根拠とするもの。大きくなれば一生つきまとう厳しい社会の基本原則です。釣りを通して少しでも大人の常識を身につけていって貰えれば幸いだと考えました。
その他、自分の成績は正直に申告すること、正々堂々と勝負することなどもテーマとし、トライアングルレインボーカップを行いました。
家族を対象とした塩焼き体験では、子ども達が自分自身で魚を捌きます。
魚を殺すことも経験、魚の美味しさを知ることも経験です。魚の価値を再認識してもらい、日本人の魚離れに少しでも歯止めをかけられればという想いが含まれています。
釣り企業ができる社会貢献
今回、オフィスユーカリブースでは「ウクライナの国旗カラー」のスプーンが販売されました。
この売上は全額ウクライナ支援のために寄付するとのこと。
これは釣りメーカーができる社会貢献活動の一つの形といえます。塗装一つで新しい物が生み出せるといったルアー製品の柔軟性を活かしたタイムリーなアイデアだと思います。
オフィスユーカリはその他にもアングラーズパークキングフィッシャーとコラボしたスプーンを発売しました。
こちらは売上の一部が大田原市乙連沢地域の環境保護活動に使われるという仕組みです。
もちろん毎回収益を寄付していては経営は成り立ちません。各メーカーがちょっとだけでもできることをやっていく、というスタイルが持続性のある活動につながるのです。
家族への貢献
このイベントでは「釣りの家族への貢献」もテーマに含まれています。
従来の釣りイベントはあくまでも「釣り」を内容としたもの。釣りをやらない家族には長時間滞在するのは厳しいものになるかもしれません。
釣り以外にも楽しめる催しがあれば、一つの場所に来るだけで家族サービスを兼ねることができるのでは?というある意味テスト的な試みです。
フードロス問題に対応するという名目で、食品業者からご寄付をいただいた食料品を景品に含めたのも、家族にとって良い影響があったかもしれません。
「釣り道具なんて当たっても何の役にも立ちゃしない!キーッ!」と憤慨しているお母様には高級フルーツジュースやチーズケーキセットが当たってくれてることを祈ります。
(ダブルで当たればなお良しですね…)
「魚を釣るよりお菓子を釣りたい」。そんな管釣り予備軍のお子様にはたまらない抽選方法を用いているのにもそんな深い理由があったのですね。
ふれあい動物園では前回よりもさらにパワーアップして動物の数が増えました。ヘビやトカゲなどの爬虫類に加えてフクロウやタカも登場。
釣り会場の上空をタカが飛び回るという世界初の試みも成功しましたね。
今回初登場のキッチンカーも家族の楽しみを増やすことに成功しました。カレーライスをはじめ、唐揚げ、揚げたこ焼き、ポテト、コロッケと「子どもならこんなん好きなんやろ?」メニューを多く取り揃えてもらいました。
安心してマスクを外せる屋外飲食スペースもタイムリーだったと思います。
隠されたメッセージを感じ取ったか!
というわけで管釣りフェスってなんだ!?2に隠されたメッセージを全て感じ取ってくれましたね。
これでアナタも立派な管釣りソーシャリストです。
管釣り、いや、釣り業界全体を底上げするという使命を課せられた使徒の一人となりました。
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