前回のあらすじ
城ヶ島J’sフィッシングでの午前3時間勝負。後半巻き返しなるか!
城ヶ島J’sフィッシングは際がポイント!真鯛釣りは足元に落とし込め!
城ヶ島J’sフィッシングのスタッフさん達が放流用の真鯛のイケスに集まりました。「明らかにYUJI」な若いスタッフもです。
これは放流か…?
我々ボウズの親子にとっては起死回生のチャンス!と思ったら息子は釣りを放棄して真鯛のイケスにいます。
スタッフさん達、「明らかにYUJI」ともコンタクトをとっているようです。その勢いで「真鯛一枚、おくれ。」と言ってはくれまいか。
そんなことができるわけもなく、放流タイム突入です。
ここでの放流は面白い。スタッフさん達がタモに真鯛を入れて各ポイントに撒いてくれる。私達の釣り座にも2回真鯛を放してくれました。
聞くところによると両方のイケスでその数50匹!このイケスの大きさによるとかなりの量です。
両方のイケスで真鯛の数を180~200匹にコントロールしているとのことなのでそれだけ釣れているということでしょうか。
さあ、釣れろ…!釣れろ…!
・・・・・
釣れん!!
なぜだ!なぜだ海の神ポセイドンよ!「十戒」のモーセよ!なぜ私達親子に微笑まない!
相変わらずウキへの反応は「チョンチョン」のみ。「グイッと」がありません!
よーし、そう来たか、それなら奥の手があるぞ。
釣れてる人のエサを盗み見る。貧乏技の一種、「卑しきスカウター」です。
よし!向かいのファミリーが使っているのは「マダイイエロー(練り餌)」だ!
至急受付に買いに行きます。
480円の追加投資。もったいないかどうかを悩んでいる暇はない。後悔はしたくない。このマダイイエローが真鯛の入れ食いを呼び、「城ヶ島の鬼」の異名を手に入れるかもしれない!
そんなはずは、ない。
音沙汰無し。待ち人来ず。もっと具体的に表現すると、「ポケベルが鳴らなくて」ぐらいの心境です。
すると見るに見かねたスタッフさんが息子の手ほどきに!
もう一度棚を調整し、際のポイントに落としてくれます。
しかし、やはり釣れない!!
「城ヶ島のポイントは絶対」。新たな格言が生み出された瞬間です。スタッフがやっても無理。ポイントの差は埋められないのです。
一方対角上にいるファミリーは爆釣。「おばあちゃん!おばあちゃんったら!ウフフ…」と3世代ファミリーフィッシングを遺憾なく楽しんでいます。
あちらから見ればこちらは正に「対岸の火事」。「悲しいけど、これ戦争なのよね…」と言わんばかりに爆釣は止まりません。
もう残り時間20分。すると遠くから「明らかにYUJI」がうちの息子を呼びます。
「魚かけたからおいで~!」
なんと城ヶ島J’sフィッシングの若きスタッフ「明らかにYUJI」が自分で竿を振り、真鯛を掛けてくれたのです。
その竿をうちの息子に渡し、「真鯛の引き体験」をさせてくれました。「せめて真鯛の引きだけでも味わって欲しい…」という我々親子にかけられた憐れみを躊躇無く受けることとします。
よし!釣果1!
良くやった…良くやったな息子よ…。釣ったんだ、お前は釣ったんだよ。「生類憐れみの鯛」を!
タイムアップ。釣れなかった客には締めた真鯛が配給されます。「腐っても鯛」。「憐れみの中でも鯛」。氷に入れて大切に持って帰ります。
真鯛はやはり高級魚。何をしても旨いです。40cm級の大きさだったので、刺身に中骨焼き、あら汁と鯛のコースを楽しむことが出来ました。十分です。一匹で十分なのです。向かいのファミリーみたく10匹なんて釣れなくて良いのです。
城ヶ島J’sフィッシングはポイントが全て。すなわち全ては「運」あるのみだと悟りました。幸運のポイントを手に入れたなら子供でもお婆ちゃんでも栄光の真鯛を釣ることが出来るのです。
子供としては楽しかったようで、
「また来ようよ!」
と。
「そうだな。でもお金を貯めなきゃいけないからもう少し、もう少しだけ待ってくれな…」
こうして真夏の贅沢釣りは幕を閉じたのでした…
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コメント
贅沢釣り、お疲れ様でした。
自分も海の生簀釣りやりましたが、本当に場所と運ですよね。
経験値も少ないからタナも読めないし、場所に関して言えば
本当にどうしようもないですから…(ホロリ
対岸角にシマアジが溜まってるってそれもうどうしようもないから…
という経験をしましたのでこの記事の重みがよく分かりました!
でも職員さんも釣らせたいが為に頑張ってくれるから仕方なしですね!
分かってくださいましたか!この切なく対岸を見つめる虚しさを!しかも子供にも釣らせてやれなかったし…
でもスタッフの「明らかにYUJI」に憐れみをかけていただいて良かったです!