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誰にでも釣れるセコいルアーを追及する目的は?【カラコンは卑怯】

自作釣り具への挑戦
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「カラコンは卑怯」。これはカラコンを象徴する言葉でもあり、そして事実でもあります。

 

何てったって卑怯じゃない部分が見つからないんです。

 

まずは、

 

「小さい」

 

そして、

 

「軽い」

 

さらに

 

「自作」。

 

ですからね。

 

そのため、周囲から卑怯と見られることは当然。グウの音も出ないし出そうともしません。

 

しかし、「豆ルアー」として批判されるのはちょっと違います。だいぶお門違いなのです。

 

 

だって、カラコンは豆ルアーではありませんから。逆に豆ルアーに失です。

 

先人が開発し、多くの批判を乗り越えて市民権を得た「縦釣り」。令和になってもまだ縦釣りに「無警戒バイト」してくる方だっていらっしゃいます。

 

 

「誰にでも釣りを楽しんで欲しい」という名言をいただいた縦釣りの界王神(神はNeo氏)、「山ちゃん」の苦労と努力の末、世に広まっている高貴な「バベルシリーズ」と一緒にしてはなりません。

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そもそも「豆ルアー」と言われるものは「縦釣りルアー」ですし、カラコンシリーズは豆ルアーでも縦釣りルアーでもなく、「セコルアー」なのですから。究極の新ジャンルです。

 

市民権などありゃしない。人間失格系ルアーとしてレギュレーションギリギリのところで暗躍しています。

 

 

しかし、今回はこの「セコルアー」の代名詞、カラコンシリーズの開発と周知に関するある想いを知っていただきたいのです。

 

 

 

 

誰にでも簡単に釣れるルアーを作りたい!

これは多くのルアービルダーが考えることだと思います。ルアー界の理想とも言えるでしょう。

 

しかし、私は特に「誰にでも」に重きを置いているのです。

 

 

さて、この「誰にでも」。まず普通に考えるのは「初心者」ですよね。初心者がまず陥る最初の関門、「管釣りにチャレンジしたけど一匹も釣れずに二度と行かない。」これが管釣り人口の広まりを抑制する「見えざる悪魔」と言われています。

 

ここをクリアするには「誰にでも釣れるルアー」を使うことが必要ですね。まずは一般的なルアーを使い、リーサルウェポン的にセコルアーを使うのも良いでしょう。

 

 

そして「子供」。これは自称「ファミリーフィッシングジャーナリスト」を名乗る私には重要な対象です。

 

年齢にもよりますが、子供に「レンジを保って!」とか「リトリーブスピードを一定に!」なんて言っても無駄です。DIOよりも無駄なのです。

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そこで困ったお父様方に使っていただきたいのがセコルアーカテゴリーです。クリアな水面ならば釣れなくとも「釣れそう感」により、子供のモチベーションを保つことにつながります。

 

 

しかし、「誰にでも」はそれだけでしょうか

 

 

一般の方であればそこまでの範囲かもしれません。しかし、私の「誰にでも」はもう少し範囲を広めることを目標としているのです。

 

 

 

それは、「高齢者」や「障害者」の方達です。

 

私は福祉業界に長らく身を置いていた人間。そんな私が考える「誰にでも」には高齢者や障害者の方達も含まれます。

 

今でも毎年ニジマスの管理釣り場(エサ釣り)に行かれている知的障害者のグループがいらっしゃいます。大変喜ばしいことです。

 

しかし、エサ釣りとは違う、「リールを巻く」という楽しみは興奮を覚える重要なアクションの一つでもあります。

 

「そんなに釣りたきゃエサ釣りすれば?」は禁句ですね。ルアー釣りにはルアー釣りの醍醐味があるのです。

 

幸いなことに、ニジマスの管理釣り場には車椅子でも入れる所も多く、ハンデキャップがある方でも釣りが楽しめる場としてはおあつらえ向きだと思っています。さらに原則バーブレスフックを使っていることから安全性も高い。即ち「ハード」の部分は完全に整っているわけです。

 

そんな管理釣り場で「ルアー釣りが難しいと思われる高齢者や障害者を含めた誰にでも釣れるルアー」を開発することに執着するのは無駄ではないと思っているのです。

 

「84歳だけどカラコンで爆釣!」などといったご報告を受けたときは至極の喜びでした。

 

 

「投げただけで釣れる」、「置いておくだけで釣れる」。釣りを「不断の努力で技術を向上させていくスポーツ」と捉えている人達にはつまらないものなのかもしれません。もちろん、それができる人、それがやりたい人には重要な事ですが、それが法律で決まっているというわけではありません。人それぞれのフリーダムです。

 

当然釣り界には「マイノリティアングラー」だっているわけです。「何の難しさなくルアーを使って魚を釣ってみたい」、「そもそも難しいルアーアクションなどできないが魚を釣ってみたい」という人も相当数いるはずです。

 

そういったニッチなニーズに応えるルアーを存在させるため、私はカラコンルアー開発に夢中になっているわけですね。

 

 

「そんなの釣りじゃない」は管釣りアングラーの方の名台詞とも言えます。何でもありの野釣りと比べると「レギュレーション」という固い掟が存在するのが特徴でもあるトラウト管理釣り場ですから。そこから個人の固定観念「オレギュレーション」が暴走し、「〜すべきだ」、「〜しなければならない」とどんどん宗教化していく危険性をはらんでいるカテゴリーの釣りとも言えます。

 

しかし「レギュレーションをかいくぐりつつも誰にでも釣れるルアー」としてセニョールトルネードやぐるぐるX、パンチ等の異形ルアーの誕生、縦釣りという新ジャンルの釣り方の誕生がありました。そして「そんなのがあってもいいんじゃない」と考える人も大変多くなってきました。

 

そこで、さらに「セコルアー」としてカラコンルアーの存在が認められる。こんなに嬉しいことはありませんね。夢のまた夢ですが。

 

 

ノーマライゼーション、ダイバーシティなど、世の中の流れはどんなカテゴリーにも波及します。

 

「釣りマイノリティーなんて放っておけ!孤高の管釣りに入ってくるな!」と考えている方もまだいらっしゃるとは思います。それは仕方のないことなので、「セコルアーで誰にでも簡単に魚を釣らせたい」という野望を持った人間のことは、自分とは遥か遠くにある考えを持っている愚かな奴だと思って放っておきましょう。体に悪いです

 

「釣り界のノーマライゼーション」、「釣りのバリアフリー」を認めてくれとまでは言いませんが、せっかくハードが整っているのに「ソフト」の部分で障害があるのはもったいない。「みんなが楽しめればいいんじゃない?」といったユルい考えでドンといきましょう、といったお話でした。

 

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コメント

  1. ポテポテ より:

    グリーン様

    まさにです!
    何故か「あそこの管釣りは釣れない」とか「難しくてやだ」とか書くと叩かれるんですよ。

    みんながみんなガチンコで釣りしてる訳じゃ無いですー!

    スプーン原理主義者とかの人とか本当にどうにかしてほしい・・・。

    みんな楽しく釣れればそれで良いと思うんですけどね。

    • うーちゃん より:

      ポテポテさん。こんにちは。

      ↑そんなことで叩かれるんですか?ビックリです。

      釣りはその時の条件や釣り人の経験等で釣果が異なるものです。ポテポテさんが釣れるからといって皆が釣れるわけでもないし、逆も然りです。

      自分で体感したことが唯一の事実ですからね。他の人の意見は”参考”にしかなりません。

      ポテポテさんはポテポテさんのスタンスを貫いてくださいね。

      • ポテポテ より:

        うーちゃん様

        そうなんです!
        釣り場に文句言うと叩かれるんです・・・。

        インターネットって恐ろしいですよねー。

        みんながみんなガチでやってる訳じや無いのにー!

        巻き巻きーぐらいですからね。私は。

        • グリーン green より:

          そもそも松方弘樹から見れば管釣りで何しようと鼻で笑われる。それをわかれば不必要な論争は無いのですけどね…。

    • グリーン green より:

      私は逆に釣れないところのほうがいいこともあります。みんなの周りを巡回するのが好きだからです。
      私の指標
      釣れる<ご飯が美味い
      ですからね!

  2. うーちゃん より:

    グリーンさん。こんにちは。

    釣り人のすそねを広げるためには、カラコンのようなルアーは必須ですね。まずは1匹!楽しい思い出から始めないと後につながりませんからね。

    所詮は遊びですから、みんなが楽しく釣りができる環境が大事です。

    • グリーン green より:

      しかし食に関しては皆さんより厳しいですよ。管理釣り場の食事には鬼のようなこだわりを見せます。
      人それぞれ重要点が違うものですね!

  3. ぶんちょ より:

    まじめな文章からのハゼクラ写真で草

    • グリーン green より:

      これをわかってくれるとはありがたい…!実際画を貼りながら自分で吹いてましたからね…。

  4. 鱒パパ より:

    グリーン様へ

    カラコンは、高齢者やハンディキャップがある人の釣りにピッタリのルアーです!ウチの爺さんは84歳、釣りに行っても動かない、いや若い人みたいに動けないのが実情で、釣糸を垂らしてじっと待つ、時々リールを巻く、ルアーを投げる気ままな釣りを楽しんでいます。
    実は爺さん、去年の夏に交通事故で脳内出血により、一時は歩けない状態でしたが、2回の手術を乗り越えて復活しました。
    スーパーサイア人化した爺さんは、孫との釣りを生き甲斐にしていまして、リハビリのため誰でも釣れるカラコンで孫と一緒に爆釣させて元気になりました。
    釣れた魚を持ち帰っては燻製にして楽しんでいます。

    • グリーン green より:

      そうだったんですか!とても嬉しいですね!「置いておく」の技がお役に立てて良かったです。
      ルアーフィッシング=ルアーアクションが根底から覆えるのも面白い発想だと思いますし、ルアーアクションが難しい人にもあの引きの感動を味わってもらいたいですね!
      しかもラインの動きをじっと見て合わせるのもかなり集中が必要なのでリハビリにもいいかもしれませんね!

  5. 鱒パパ より:

    グリーン様へ
    昨日、爺さんのホームエリアの桂川フライルアー釣り場に行きました。爺さんが魚肉ソーセージ色のカラコンを投げては爆釣させていたので、私も爺さんと同じように・・・動かない釣りに初チャレンジしてみました。
    爺さんみたいに爆釣できませんでしたが、鱒レンジャーと安物リールを組み合わせた貧乏タックルなのに、魚肉ソーセージ色のカラコンで60㎝の丸々と太った三倍体ニジマスを釣り上げました。
    グリーン様、カラコンは釣れます!昨日は今までの最高記録53㎝を更新する化け物ニジマス釣って実証しました。
    素晴らしいルアーを開発していただきありがとうございます!

    • グリーン green より:

      ありがとうございます。カラコンを遺憾なく使ってくださっていますね!
      桂川、朝霞、小菅、すその、クリアなところでは間違いなく釣果を出せるんですが一転マッディなところでは初心者には難しいんですよね。
      もちろんうまい人はマッディでも爆釣させるのでカラコンの限界なんでしょうね…。無念…!

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