相模湾のアジ釣りからの大スルメイカの恐怖!【第四話】モーセK師の爆裂釣行記

この事件は平成4年11月21日に起こりました。

 

 

相模湾のアジ釣りですが、昔はタナが深く海面から120~130mもあるポイントをかかり釣り(錨を入れて船を固定)で、アンドンビシ(直接オモリが付いたコマセ〔撒き餌〕カゴ)と2~3本のハリを使った「型(大アジ)狙い派」。

 

 

一方50m前後とタナが浅いポイントでの流し釣り(船を潮の流れに任せる)でサビキ(擬似バリがたくさん付いている)仕掛けによる「数(中小アジの匹数)狙い派」がありました。

 

 

しかし、今は電動リールが普及したためでしょうか、かかり釣りが主流となっています。

 

 

勿論、当日は型狙いの船に乗り、平塚から大磯を右に見て二ノ宮沖までおよそ30分のクルージングです。

 

 

二ノ宮沖で例によって船長は魚探を見ながら10分ほど微速前進・・・。

 

 

そして、やおら全速で200mほど走ったところで急停止。

 

 

船長がラット場(操船室)から飛び出てきてミヨシ(船の先端)にセットされている錨を投げ入れ、これまた大急ぎでラット場に戻ります。

 

 

船は錨のロープを吐き出しながらバックして、全速開始した場所まで戻すのです。

 

 

これは船長の腕の見せどころで、先ほど魚探に出た魚(アジ)が群れている所の上に船を固定するのです。

 

 

なので、錨の付いたロープの長さは悠に200mを越してしまいます。

 

 

潮の流れの強弱、風の吹き具合を見て判断する船長の操船技術には恐れ入ります。

 

 

さて、11月にこのような深場で釣れるイカは大型のスルメイカ、それとヤリイカです。

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ヤリイカは群れて回遊していますが、スルメイカは盛期のように群れてはいませんで、アウトローのようにポツリポツリとさまよっているのです。

 

 

アジの方はといいますと、コマセが効きだした3~4投目あたりから釣れ始めました。

 

 

 

それは潮止まり(上げ潮から下げ潮、またはその逆になる時間帯)のお昼近くになったときでした。

 

 

コマセを詰め替えようとして巻き上げ(当時は手巻きのリール)ていた途中に、急にグンと重くなったのです。

 

 

ボクは誰かとマツった(オマツリ)と思い、回りの人に声をかけましたが皆知らん顔です。

 

 

???と首をかしげながら巻き続けました。

 

 

アンドンビシが水面にきているにもかかわらず、仕掛けが下へグイグイと引かれるのを隣で見ていた釣友が「アジだろう。でかいぞ。」と言いつつタモを構えてくれました。

 

 

かかっていたのは、なんと全長50cm強の大スルメイカだったのです。

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釣れていたアジにしっかりと抱きつき、アジの首スジあたりをカジカジしながら上がってきたようで、釣友が差し出したタモにすんなりと納まりました。

 

 

イカはタモに入って、ハッ!と気づいたかどうか知りませんが、バシュー!と水鉄砲をくらわすは、スミは吐くはの大暴れでした。

 

 

そして事件発生!

 

 

アジのアタリ(反応)が遠のいた丁度お昼どきのことです。

 

 

おにぎりを食べていましたが、なんだかもの足りなくて、「そうだイカゲソを食ってやろう」と思い、足元に置いたバケツの中のスルメイカをつかんで、ゲソの付け根を噛み切ろうとしたときです。

 

 

下唇に激痛が走り、ギャー!!!

 

 

後で釣友は「あれは人間の発する声じゃなかった」なんて笑われました。

 

 

そうなんです、イカにかじられてしまったのです。

 

 

イカの口は「イカトンビ」といわれるように、まるでトンビのクチバシみたいになっているのです。

 

 

それも大スルメ!いちど食いついたらスッポンみたいに離さないんです。

 

 

ギャーギャー騒いでいたら、船長がラット場から顔を出して「そこの樽に顔つっ込みな!」と言うもので、そのとおりにしました。

 

 

その樽は200リッターは入るような樽で、沖合のきれいな海水を持ち帰り、氷(塩氷)を作るためのものです。

 

 

イカはスッと離してくれ、まるで「ヘッ!ざまぁー見ろ」とでも言っているかのように樽の中を泳ぎ回っていましたヨ。(キッショーめ!)

 

 

おかげで午後からのアジ釣りは、唇からとめどなく出る血を拭きながら、そして塩氷が付いてヒリヒリするのを堪えながらとなりました。

 

 

なお、釣行メモによりますと、その日は良型のアジが多数釣れ、満足度は「5」(満点)となっていました。

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夕食は唇の痛いのを我慢しつつ、でかいゲソを湯引き(サッと熱湯に通す)にして思いっきりかじってやりました。

 

 

「ヘッ!ざまぁー見ろ」。

 

 

とてもおいしゅうございました。

 

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