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小湊にてアオリイカの遊泳を引っ掛け釣りで狙う!【第八話】モーセK師の爆裂釣行記

20年前の釣りシーンが蘇る!モーセK師の爆裂釣行記
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平成4年の10月から書き始めた釣行メモに記載されていないので、平成2年か3年の丁度今頃(11月)だったように思います。

 

 

釣友のN氏と二人で外房総は小湊の「鯛丸」へそろそろオチ(冬に備え深場に移動する前に栄養を付けるため荒食いする)に入るマダイを狙って釣行した際に、港の船溜り(船が係留されているところ)で目撃した話です。

 

 

外房総の小湊は館山自動車道市原ICで降り、R297~128を経て、法然上人ゆかりのお寺「誕生寺」や、養殖ではなく、れっきとした天然マダイの餌付けで有名な「鯛の浦」がある小さな港町です。

 

 

鯛の餌付けは観光資源のひとつで、港から船で5分ほど沖へ出たところでエサのオキアミ(南氷洋で獲れるエビのようなもの=鯨のエサ)を撒くと船の周りにバシャバシャとマダイが乱舞する様を見ることができるというものです。

 

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この決められた水域では職漁船は勿論のこと、遊漁船も入って釣りをすることは禁じられています

 

 

 

 

小湊は場所的に遠く、朝が早いので前日泊の釣行になります。

 

 

で、実釣日(「じっちょうび」と言います)前日のお昼に現地に到着、前記二箇所の観光をしてから、夕食に少し間があるので二人してブラリブラリと船溜まりを散歩していた時です。

 

 

「この船かぁ、明日乗る【鯛丸3号船】、デカい船だなぁ」とN氏。

 

 

「そうだ、今のうちに席をとっておこうぜ」とボク。

 

 

そして、船溜まりの近くに駐車しておいたクルマからクーラーボックスを下ろし、船に運び込んで「ヨッシャー!準備完了!」。

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船から降りる際、何気なく船と岸壁の50cmほどの隙間に目をやって、裸電球の薄暗い街灯の明かりの元、信じられない光景を目にしたボクは思わず驚愕の声を上げてしまいました。(ワオー!)

 

 

なんと悠に1~2kgはあろうかと思われる、あの超高級の「アオリイカ」が無数に漂っているではありませんか。

 

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当然ボクら二人は船にあったタモですくい獲る努力はしたものの、イカなるが故、イカんせん(洒落)どのイカもタモが水面に触れた瞬間にスイッ!っと下の方へ逃げてしまい、結局一パイもゲットできず諦めてしまいました。

 

 

 

 

宿へ帰り、船長にそのことを告げると船長は「もう寄ってたかオゥ。9時ッころ港に行ってみなオゥ」。

 

 

 

 

一杯やりながら済ませた夕食後、「ほんじゃ行くオゥ」の船長に続き先ほどの船溜まりへ行きました。

 

 

 

そこには防寒着を身に着けた数人の男の人たちが、長い棒を持って動き回っています

 

 

 

明かりは例の裸電球の街灯だけで、キャップライト(帽子に着けるライト)や懐中電灯の類は誰一人として持っていないのです。

 

 

アオリイカは光に敏感で、水面を照らすと散ってしまうとのことです。(納得)

 

 

船長に聞いた話では、岸壁に寄せ餌となる冷凍の小アジを網に入れて浸してあり、それに寄って来ているんだそうな。(これも納得)

 

 

 

長い棒は使い古しの太めの釣竿で、その先に引っ掛けるハリ(先が6本に分かれた錨状のハリ)がセットされたものです。

 

 

 

しかし、イカもさるもの、失敗するとスイッと逃げてしまうのですが、これがまた実に多く、見ていたところうまく引っ掛かるのは10発中1~2発ってとこでした。

 

 

「これ持ってきなオゥ 船ん中に氷あったからオゥ」と二人に一パイずつ立派なアオリイカをプレゼントされ、思わずヤッター!・・・でした。

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翌日のタイの釣りはみごとにボーズで、外道(げどう=本命以外に釣れた魚)の良型イサキが5~6匹釣れたのがせめてもの救いでした。

 

 

アオリイカは獲れたてのものより、一日経ったころが最高と言われるように、サシミにしたらそれはもうほどよい歯ごたえ、そして甘味のある厚手の身肉、特に周りのエンペラと呼ばれるビラビラした部分は満点ぇ~ん!

 

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アオリイカ、スミイカは今(晩秋)が最盛期で、あちこちの船から大釣りが伝えられています。

 

 

どうやら今年は近年まれにみる当たり年(当時)のようです。

 

 

行ってみたいけど、一日中立ったままでシャクリ続けるのは・・・やっぱししんどいだろなぁ~。

 

 

倅たちに「アオリかスミ釣り行って来いヨ~」と言ってる今日この頃なのです。

 

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