前回のあらすじ
FF川越史上まれに見るタフコンディション。この状況で一匹を釣ることができるのか!?
全くアタリのない息子(小3)。ボウズは慣れているのですがやはり飽きてきているようです。
さっきから受付小屋のほうをチラチラと見ています。
3時間コースなので集中が切れずにやり切れるかと思ったのですがアタリすらない中では厳しいでしょう。
「お父さん、トイレ行ってくる。」
またか?さっきトイレに行ったばかりです。
不可解な行動…。しばらく帰ってきません。まさかアレか??
見渡しの良いFF川越、すぐに発見されました。
やはりアレでした。
猫でした。
生まれたばかりだという子猫達の誘惑に負け、完全に受付小屋にいる猫と戯れています。
猫についていっては、建物の周りを行ったり来たりしています。
子供の「猫>釣り」、いやニジマスが確定されました。子供にとっては「猫>ニジマス」なのです。釣育が飼育に負けた瞬間です。
完全放置してしばらく釣りを続けていると、息子が戻ってきました。
「エサ釣り池でルアー投げていいって。」
えぇーーーっ!そんなローカルルールあるのか!?
誰もが夢見たことでしょう。「エサ釣り場でのルアー釣り」。「ルアー釣り場でのエサ釣り」の次に憧れるシチュエーションです。
本当に良いのか受付の「川越の母」に確認しに行くと、「今日は全然釣れてないから子供は他の人の迷惑にならない場所ならエサ釣り池でルアーを投げても良い」とのこと。
子供に優しいFF川越です。
エサ釣り池では数名のエサ釣り客がいました。ビクの中にはごまんと魚が入っています。期待大ですね。
息子はフェザージグ「コンコンキツネ村」を投げます。
「コン!コーーーン!」
すぐにアタリが!と息子は申しております。ホントでしょうか?
アタリは来るもののフッキングはしない。フェザージグの難しいところです。
「ええーぃ、もどかしい!」
あまりのもどかしさについ手を出したくなるのですが、ここで手を出しては「子供が一匹でも釣れるよう釣り場の好意を受けながら見守る良き父」から「釣り場の好意を逆手にとって自分のボウズ回避を狙う父親の風上にも置けないゲス」に成り下がってしまいます。こらえましょう。
他のルアーも貸し出します。ぐるぐるXを装着しました。
しかし釣れません。普通にスプーンを巻けば釣れそうですがそこは口出しせずに子供のルアーローテーションに委ねます。自分の釣りに戻りましょう。一匹も釣れてないのだから。
釣り場は依然地獄モード。葬式です。FF川越でしめやかに葬儀がとり行われています。
皆黙って下を向き、キャストを繰り返します。「結構偉い人の社葬」クラスですね。
そんな中、「実は死んでなかったんだぜー!ドッキリだったんだぜー!」級のみんなが明るくなるハプニングをもたらしたいものです。
一番調子のマシなコンコンキツネ村を投げ続けます。これにすがるしかありません。
池の淵側をゆっくり巻き続けます。反応無し。
あきらめモードでルアーを回収した瞬間!
「コ、コーーーン!」
こ、ここで!?
ルアーを回収した瞬間、水面ギリギリで下方から飛びついてきました。合わせもなにも回収しただけでニジマスがついてきたのです。
よーし!ニジマスゲットだぜ!
・・・・・
か、懐疑的釣果・・・!
他の人に申し訳ないぐらいのラッキーパンチ。思い当たるのはFF川越の猫を息子が愛でていただけです。「幸運の招き猫」にしてはおかしいです。真っ黒でしたから。
もう満足です。こんなまぐれ当たりでしか釣れないのですからいくらやったって無理でしょう。期待を込めて息子がいるエサ釣り池に向かいます。
「なぜ変えない…」
30分もの間、ぐるぐるX1本でやっていました。
私がコンコンキツネ村1本でやるという犠牲の元にルアーケースを置いていったのに一切使わずじまいとは。
「釣れない。アタリすらないよ。」
そうか、分かった。いいじゃないか私が釣れたんだから、一匹でも、20cmでも、ガリガリでも!
そうして懐疑的釣果を残した貧乏親子はFF川越を去ったのでした…fin.
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コメント
平地のポンドはシーズンオフですね。
エリアの猫たちは人懐っこくて、カワイイですよね。息子さんの気持ちはよくわかります。
ウチには犬がおり、私には犬の臭いが擦り付けられているはずなのですが、猫がたくさん寄ってきます。
猫の呪いはあるでしょう(笑)。最近行った王禅寺のナイターで、ネットインした虹鱒をしつこく狙う猫のアタマをコツンと小突いたら、その後の1時間はノーバイトでした。
ヌシ猫の魔力にやられたのですね。
FF川越の猫は常連に完全に懐いてますよね。私には近づきもしませんが。
子供には「釣り後に30分猫お触りタイム」と約束しておかないと集中力を切らすということがわかりました!