防波堤や海釣り公園で子供に釣らせる方法とは
釣りシーズン本番。といっても釣りは24時間365日シーズンと言っても良いので、釣りシーズンは人によって違います。
しかし、気温が高くなり、釣り場で過ごしやすくなればファミリーフィッシングのシーズンとなったと言えるでしょう。
今回は、子供を釣りに連れて行ってみようとお考えの方に、いかにすれば子供に魚を釣らせる確率を高められるかについての情報をお伝えしたいと思います。
初めての釣りで子供に「ボウズ」は厳禁!
「ボウズ」というのは、釣りをしている人がよく使う「一匹も釣れなかった」という結果のことですが、子供にボウズは厳禁です。
なぜなら、「二度といかなくなる可能性が出てきてしまう」からです。
一日釣りをしてのボウズはキツイものがあります。ましてや子供なんてトラウマになりかねませんからね。
テレビや漫画での印象で、竿を入れるとすぐに釣れると思っているお子さんは大変多いものです。
そのため、一時間釣れないというだけで集中力が切れてしまうのです。仕方のないことなのですが、それをできるだけ回避できるよう努力するのが親の役目なのです。
初めての海釣りは防波堤または海釣り公園がおすすめ!
初めて海釣りを行うという親子には「防波堤型釣り場」が最適と言えます。
防波堤型釣り場とは、船やボートで沖に出る釣り方とは真逆の、「岸から釣る」海釣りの手法です。
岸から釣るため、船酔いや難波、転覆といった心配がないため、初めての釣りには最適だと思います。
しかも比較的お金がかからないという大きなメリットがあるため、「とりあえず防波堤で」という捨て身の戦略が取れること請け合いです。
また、防波堤エリアを釣り場として管理している「海釣り公園」なるものが全国にたくさんあります。海釣り公園では、魚が集まりやすい場所に作られているので間違いなく魚はいます。
初めての防波堤型釣り場で間違いないのは「サビキ釣り」!
防波堤型釣り場で活躍する釣り方が「サビキ釣り」です。
サビキ釣りとは、「コマセカゴ」というものに撒き餌を入れ、水の中にぶん撒いて魚を寄せるアナーキーな釣り方です。イワシやアジ、サバなどが釣れるほか、時にはイナダなどの大きい魚が釣れることもあります。
「ファミリーフィッシング=サビキ釣り」、「ボウズ逃れ=サビキ釣り」と言っても過言ではない、由緒正しき日本の釣りです。
そのため、初めてのファミリーフィッシングではまずサビキ釣りから始めましょう。それ以外の釣りはまだこれからです。
以下、初めてのサビキ釣りに必要な情報についてお伝えします。
サビキ釣りの竿とリールは安い物でOK!
サビキ釣りで使う竿やリールは廉価な物で十分です。どれくらいの物で良いかと言うと、1000円代〜2000円代位の物です。
もうちょっと詳細に触れると、「竿の長さは180cm程度」、「リールの番手(番号)は1000番〜2000番程度」の物で十分でしょう。
竿は長すぎても子供にとっては使いづらいですし、リールが大きすぎても同様に子供には使いづらいです。
第一、まずは「安い道具で」できることがサビキ釣りの一番の魅力なのですから、道具の安さを追い風にして捨て身でチャレンジしましょう。
次は仕掛けです。これも安価で手に入ります。
サビキ釣りの仕掛けは「コマセカゴ」+「たくさんの針」+「オモリ」が基本です。その他に「接続金具」や「目印」などもありますが、市販のサビキ仕掛けを購入すれば事足ります。
上記のように全てセットになっている物が楽チンなのですが、全てセットになっているものは割高となっているので、個別に揃えても良いでしょう。
よくわからなければサビキセットでも良いのですが、前述したように「コマセカゴ」と「たくさん針のついた糸」、「オモリ」は必須となります。
サビキ仕掛けを個別に揃える場合の詳細について
コマセカゴ
10cm〜15cm程度のプラスチック製の物。
間違って鉄製の船釣り用のコマセカゴを買わないよう注意しましょう。ファミリーサビキタックルでは竿が折れる危険性があります。また、15cmより大きい物も船釣り用のコマセカゴです。
たくさん針のついた糸(サビキ仕掛けの本体)
サビキ釣りは、たくさん針のついた仕掛けで魚を騙して食わせる釣りです。そのため、たくさん針のついた糸が仕掛け本体です。
針の数は6本〜8本程度が子供にも使いやすいでしょう。12本仕掛けなどもありますが、それには長い竿を使う必要があります。
サビキ仕掛けにも針のサイズや糸の太さが色々とありますが、あまり気にする必要はありません。極端に大きいものや小さいものを選ばず、「アジ・サバ・イワシ用」で中間くらいの物にしておくのが無難です。
※かえしには注意!
針の先端には「かえし」という、針が外れないような形状となった部分がついています。この点には最も注意する必要があります。
なぜならこの「かえし」がファミリーフィッシングの天敵。楽しむファミリーを一気に奈落の底へ叩き落とします。
この「かえし」部分まで指の中に刺さってしまうと抜くことはできません。そのため、原則病院へ行くことになります。
もしそんな緊急事態に陥っても釣りを続けたいならば下記の技法を覚えておくと良いでしょう。何事も無かったように楽しい時が戻ります。
指に釣り針が刺さった時の抜き方【かえし(バーブ)まで入ってしまった時の対処法】
この技法を会得するのは難しい、しかし楽しい時を台無しにはしたくない。そんな方には「かえし無し針(バーブレスフック)」のサビキ仕掛けというものがあります。
他のサビキ仕掛けと比較すると高価ですが、ファミリーフィッシングには十分にメリットがあるものなのでご検討ください。
サビキ用オモリはナス型
サビキ仕掛けにはナス型オモリという物を使います。このオモリの重さについては難しいところです。
なぜなら、オモリは潮の流れの強さや底までの深さによって使い分ける必要があるからです。
軽いオモリだと潮に流されて安定しませんし、重すぎるとリールを巻きづらく子供には負担になります。
5号〜10号の間のオモリを2種類は持っておきたいものです。
オモリつきコマセカゴもある
しかし、コマセカゴの位置によってはナス型オモリが不要となることがあります。
コマセカゴが上に位置するサビキ仕掛けが多いですが、コマセカゴが下に位置する仕掛けの場合はナス型オモリは不要です。
たくさん針のついた仕掛け本体はどちらの位置でも対応できるようになっていますが、コマセカゴは形状で見極めるしかありません。
「両方に接続金具がついている物」や「コマセカゴ自体が網でできている物」はコマセカゴが上に位置するタイプ、「上にしか接続金具がついてない物」、「コマセカゴにオモリがついている物」はコマセカゴが下に位置するタイプと覚えましょう。
どちらを使用するかは好みによりますが、コマセカゴが上に来るタイプの物の方が竿を振ってコマセを撒き散らすことができるので使いやすいです。
サビキ釣りに使用するコマセ(餌)のタイプ
コマセについては色々な種類の物がありますが、間違えてはいけないのが「トリック仕掛け」用の冷凍コマセを買わないようにすることです。
トリック仕掛けとは、専用の餌付け器でたくさんの針自体に餌をこすり付ける仕掛けなので、本記事で記している初心者用の仕掛けでは使用できません。
もちろん冷凍コマセをコマセカゴに入れて釣りをすることもできるのですが、それは「本気のコマセ釣り」なので、初心者は手を出さない方が良いでしょう。
初心者ファミリーとしてはチューブ型のコマセか、粉状のコマセを水で練って使用するのが吉です。
粉状のコマセを使用する場合
まず粉状のコマセですが、これは少々面倒です。
粉状のコマセを購入しておき、これを釣り場で海水を使って混ぜます。
コマセ用の立派なバケツもありますが、高級なので入れ物ならなんでも良いです。100均で小さめのバケツまたは大きめのタッパーなどを用意しておけば良いでしょう。
さらに海水をすくうためのバケツも必要ですが、これは粉状コマセを使用するか否かを問わず、必須レベルの物なので、購入しておきましょう。
チューブ型コマセ
粉状のコマセは面倒なのですが、安いのが一番のメリットです。反面、大変便利ですが割高なのが「チューブ型コマセ」です。
容器から直接コマセが出せる仕様となっており、すぐに釣りを始めることができます。また、手が汚れないため釣りが初めての方にも抵抗はないでしょう。
しかし、一日釣りをする場合、チューブコマセは一本では足りません。2本~4本は必要でしょう。そのため、コマセ代はかなり必要となります。
最も陥りやすいミスは、コマセが足りなくて海釣り公園の割高コマセを購入せざるを得なくなるということ。「現地で購入する釣り具は高い」ということを覚えておき、できるだけ釣具屋で購入しておきましょう。
ファミリーでサビキ釣りをする場合は、「2~3時間でチューブ型サビキ一本」を目安に用意しておきましょう。
粉状のコマセから作ったものは残りを捨てなくてはなりませんが、チューブ型コマセは残った分を次回まで保存しておくことができますので、余ってしまうくらいに持っていった方が後悔はしないでしょう。
初めてのサビキ釣りで子供に釣らせるテクニック
さあ、道具が一通りわかったら、本題の「子供に釣らせるテクニック」についてです。
初めての釣りで子供に釣らせることは必須。親の義務とも言えます。そのための事前知識を入手しておくことは非常に重要です。
サビキを落とすポイントの確保について
まずは釣る場所、ポイントについてです。海釣りはポイントが命。道具よりもポイントが優先することは言うまでもないでしょう。
しかも好ポイントは時により変化します。潮の満ち引きによって魚達のエサになるプランクトンの分布も変わってくるからです。
また、人気の防波堤や海釣り公園となると釣り人の数も多くいるため、自由にポイントを選ぶことはできないでしょう。そのため、ポイントについては気負わず、安全で釣りやすい場所を確保し、時の運に任せましょう。
少しでも良い場所を確保したいと考えている方は、海釣り公園のスタッフなどに聞いておくことも良いと思います。
初めてのサビキ釣りで重要なのは「タナ」!
ポイントについてはある程度仕方のないことなので、それよりも「タナ」についての知識とテクニックを会得しておきましょう。
「タナ」というのは海中の層の高さのことです。例えば、「水面から3m下」、「海底から5m上」などのことです。
「タナを制す者がサビキ釣りを制す」と言える位タナは重要です。タナの知識とテクニックを会得しておくことによって、ボウズを逃れる可能性は格段にアップします。
サビキ釣りでのタナの取り方
「タナを取る」というのは「仕掛けを任意の層にとどまらせること」を言います。魚のいる層に仕掛けをとどまらせることによって初めて魚が釣れるのです。
逆に言えば、魚のいない層に仕掛けをとどまらせておいても絶対に釣れません。魚がいないからです。
サビキ釣りでの主なターゲットはイワシやアジですが、イワシやアジは回遊魚であるため、群れをなして一定の層を泳ぎます。その層に仕掛けをとどまらせることができればたくさんの仕掛け針に魚がかかることもしばしばです。
まずは底を把握する
では、そのタナの取り方ですが、まずはその釣り場の「底をとる」ことが必要です。「底をとる」とは仕掛けをそこに落とし、深さを把握することです。
まず、仕掛けを水中に落としたら、糸の出方を見ていきます。
リールから糸が勢いよく出ていきますが、必ず糸は止まります。底についたということですね。糸が止まったら、そのままにしてはいけません。糸をピンと伸ばすようにして初めて仕掛けがしっかりとどまります。
その位置が「底」です。アジなどは底の層を回遊することも多いので、その層で釣れることも多いです。
もしその層に魚がいないのであれば、その位置から徐々に上に仕掛けを上げていきます。「タナを探る」と言ったりします。
しかし、ずっと巻きっぱなしというわけではありません。少し巻き上げてから止めておく、を繰り返していくのです。こうして釣れるタナを探っていくこととなります。
逆に水面から下に探っていくこともできます。どちらかに見込みをつけて臨機応変に探っていきましょう。
子供に釣らせる究極のテクニックは「他人をあてにする」!
どうしても釣りたい場合の究極のテクニックは「他人をあてにすること」です。
他人をあてにする、いわゆる「他力本願」ですが、これは釣り界では必須のテクニックと言えます。
サビキ釣りについては、「釣れている人のタナを見る」ことと「釣れている人にタナを聞く」ことの2点。これをするだけでボウズ回避は目の前です。
釣れている人のタナを見る
サビキ仕掛けにたくさんの魚がついていた場合、それは的確に魚の群れの中に仕掛けをとどまらせていたということ。
そんな人が隣にいたらその人がどれくらいの深さに仕掛けをとどまらせているのかを盗み見しましょう。
オモリの重さやリールの大きさなどにより、同じ時間沈めていたとしても層は全く同じにはなりません。しかし、大体のあてがつくため、重要なテクニックとなります。
そこから微調整し、魚の群れのいるタナを当てましょう。
釣れている人にタナを聞く
これはサビキ釣りにおいて最強のテクニックと言えます。
サビキ釣りでは「うまそうな人にタナを聞く」のではなく、「今釣れている人にタナを聞く」のです。
どんなにうまい人であってもその時釣れていなければタナを当てているとは言えません。しかもその人が「おせっかいおじさん」だったら最後、頼んでもいない入念なレクチャーをされて徒労に終わります。
「そんな道具じゃ駄目だよ!」、「もっといいの使わないと!」などとその時に必要でない情報を色々と吹き込んでくる可能性もあります。
反面、「今釣れている人」であれば、確実にタナを当てているわけですから、確実に参考になります。「タナはどのくらいですか?」だけで良いので「底から5mくらい」とか「水面から7mくらい」などの有益な情報をゲットできるわけです。
しかし、必ず「近くにいる人」にしましょう。なぜなら遠い所ではタナに大きな差が生まれるからです。遠い場所での魚の群れのいるタナと自分のいる場所での魚の群れのいるタナはかけ離れている可能性があります。自分の場所からできる限り近くの釣れている人に聞きましょう。
子供には親から伝えることの重要性
タナの深さが大体わかったところで、それを子供が再現できるとは限りません。極力親から教えてあげましょう。
釣れている人から得たタナの情報をもとに、それを自分達の道具を使って修正します。そこで得た情報を子供に伝えるのです。
リールの大きさやオモリの重さなどによっても違いますし、釣れている人との場所の違いによっても修正が必要となってきます。それをしっかりと伝え、的確なタナを当てましょう。
子供が爆釣となったら親は裏方に回る
さあ、うまくタナを当てて爆釣状態となったら親が釣りをしている暇などありません。
6本~8本の針に次々と魚がかかり、子供が一人で対応することには危険性もあります。
針外しグッズも色々とあるので、子供に針を外させる場合はこういったアイテムを使わせると良いでしょう。コーティング手袋をさせることも事故防止につながります。
釣りをする子供にさせたい安全手袋とは!【アトムケミソフトストレッチは釣り用手袋?】
さらに、その爆釣状態は長くは続きません。魚の群れは常に場所を変えるからです。自分が釣るよりも子供に爆釣状態を長く体感させてあげることに主眼を置きましょう。
さあ、これで子供に魚を釣らせる事前準備は完了しましたね。大爆釣してもらい、大量にDHAを摂取してもらいましょう!
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コメント
堤防釣り、子供を釣りに連れて行くのにはベストですね!道具も安く済みますし。
ちなみにうちの子(小学生男子と女子)が内臓取りをできるようになった秘技をご紹介します。それは「出した内臓を鳥さんに投げる」です。鳥さんに食べさせたい一心で気持ち悪さを克服しました!
なるほど、それを応用すれば「天皇に献上する」という名目でナマコを捌くこともできますね。
「夏休みの自由研究で発表する」という名目であらゆる内臓を調べ上げましょう!
なるほど、夏休みの自由研究で提出することにすればあらゆる内臓が取れますね。
さらに「天皇に献上する」という名目でナマコを捌くことも!