ビオトープ作りの注意点!
今回は家庭で気軽に作れる生態系「ビオトープ」にチャレンジしてみたいと思います。
ビオトープ。それは一般家庭でも楽しめる優雅な娯楽。そこに貧富の差はありません。
家にある物でも準備はできますし、全て揃えたとしてもそこまで費用がかさむものではありません。
できるだけお金をかけずにビオトープを楽しむ。それがファミリーフィッシングジャーナリストとしての私の使命。今回はその模様をご覧ください。
ビオトープの土台を作るのに準備するもの
まずビオトープに必要な物。それは「土台」です。
土台とは、容器、土、その他の設置物を言います。要するに水槽的な準備ですね。
ビオトープをどのように作るかは個人の自由。フリーダムです。自分好みのタイプのビオトープが作れるというところが人気なのですね。
私の例を紹介すると、トロ舟(コンクリートを混ぜることなどに使う大きなプラスティック容器)と赤玉土、そして園芸用の陶芸物に水生植物を植えるという基本型。ストロングスタイルですね。
ということで私の実際の作成方法を例に挙げて注意点などを説明していきたいと思います。
トロ舟は自分の家にあった物を用意
まずトロ舟。これはホームセンターで購入できます。
この大きさで35リットル。ちょうど良い大きさではないでしょうか。
トロ船には大きさが色々ありますので、自分の家にあったものを選ぶことができます。もっと小さくても良いですし、大規模なものを作ろうと意気込んでも構いません。
ただし大きなトロ舟を選んだ時の注意点が一つ、
移動できなくなる
です。
100リットルを超えるトロ舟に水を全開で入れた場合、もはや二人掛かりでも移動させるのは困難。大きなトロ舟を使う場合は設置した場所を一生モノだと思いましょう。
赤玉土の洗いすぎに注意!
そして次に用意するのが赤玉土。
この容器ですと5リットルものでギリギリ底に敷ける感じです。
これはなかなかの高級品ですが、ホームセンターで売っている大容量の激安赤玉土でも問題ありませんでした。
ネットなどを調べてみるとどこでも「赤玉土を洗う」と書かれていたため、赤玉土を洗うことにしますが…、
い、一生濁り続ける…!
赤玉土をいくら洗っても泥水が出てきます。そのため洗いすぎに注意しましょう。
初めはこの位濁りますが心配しないでください。これが徐々に澄んでいき、数日後にはすっかりクリアになります。
【一時間後】
【2日後】
【結構経った後】
水生植物を植える
これも土台作りの重要点。お好みの水生植物を植えます。
定番はやはりホテイアオイですね。ホームセンターで100円ぐらいで売っています。
ホテイアオイが優秀なのは安さだけで鳴く機能性。根っこが長いためなんだか「酸素供給してくれてる感」がハンパないです。
さらに時折1日〜2日しか咲かない美しい花を咲かせる「薄明美人」的な要素もあるのがたまりません。費用対効果としてはかなり優秀な植物になりますね。
あとは睡蓮(スイレン)などもキレイな花を咲かせますが今はミニ睡蓮などもありますので、ビオトープの中のバランスを考えて設置しましょう。
あとは特におすすめはありませんのでウォータークローバーなどのオシャレな植物を適当に植えます。
大きめの鉢ものは園芸用設置物などを用いてカッコよく配置しましょう。
水生植物を設置したあとは水面にゴミが浮かぶので表面を洗い流しましょう。オーバーフロー方式が楽ちんですね。
これで一応の土台が完成しました。後から植物を足しても濁りはそれほど気になりませんのでとりあえずといった感じで良いでしょう。
生き物を入れよう!
さあ、土台作りが完成したら次は魚などの生き物を入れます。
植物よりもデリケートな部分があるため、細心の注意を払いましょう。
まあ私はそれほどまで細心ではありませんでしたが。
ちょうど田植えからしばらく経った後だったので、田んぼから生き物を借ります。
あくまでも借りただけです。田んぼから貴重な生き物を侵奪したわけではありませんからね。
田園の天使ホウネンエビ
田んぼに大量発生していたのは「ホウネンエビ」です。
さすが「田園の天使」と呼ばれるホウネンエビ。この畑は必ずや豊作となるでしょう。
購入するとめちゃめちゃ高いホウネンエビも田んぼから借りれば無料。近くの米農家さんにお願いしてみましょう。
メガカッコいいカブトエビ
カブトエビも大量にいました。
カブトエビも高級品ですがやはり田んぼから借りればタダ。大量発生している田んぼをピンポイントで見つけましょう。
生き物がいる田んぼを見つけるコツは「稲の生育状況」?
生き物がうじゃうじゃいる田んぼを見つけるにはコツがいります。
そのコツとは…、稲の生育状況です。
稲がかなり高く育っている田んぼでは生き物が皆無である状況が多いです。下記の画像のように稲が育ち始めている程度の田んぼが狙い目となります。
おそらくこれは「農薬の散布」が関係していると考えます。農薬が散布される前の田んぼの状況が生き物のいるベストな条件となります。
またオタマジャクシやカエルばかりいる田んぼは時期がずれている可能性があります。関東だと6月上旬を目安とすると良いかもしれません。
自家製ビオトープへ放つ
さあ、それでは田んぼから借りてきたホウネンエビ100匹位とカブトエビ15匹位をビオトープへとき放ちましょう。
土台を作ってからまだ数日しか経っていないため、水の澄み具合は完全ではありませんが、ホウネンエビやカブトエビは元々田んぼにいる生き物ですから特に問題無いでしょう。
と思ったら…!!
カブトエビが次々と死んでゆく…。
カブトエビが日毎に一匹ずつ死んでいってしまいました。ホウネンエビは元気ですので原因は全くわかりません。ホウネンエビよりもカブトエビの方が水質にデリケートだったのでしょうか。
脱皮して成長しているカブトエビもいましたが、数週間後には全滅…。すまん…、すまんカブトエビよぉーーーっ!!
田んぼから借りていたカブトエビを死なせてしまうとは農家さんにも申し訳無いことをしてしまいました。後で返しに行こうと思います。
程よく水をアルカリ性に近づけるには
ところでビオトープでメダカを飼うには水を酸性にしないよう貝の成分を取り入れると良いとされています。カブトエビには水が酸性過ぎたのでしょうか。
ダイソーで購入した水質調整用の貝の破片を購入してきました。
しかし一気にアルカリ性にするのも良くないとのこと。小さな容器に少量の貝殻を入れて時間を置くことにしました。
ビオトープの本命メダカを放つ
それではとうとうやってきました。ビオトープの大御所「メダカ」の放出です。
ビオトープと言えばメダカ。メダカと言えばビオトープですね。一般人の勝手なイメージです。
メダカは一匹100円未満でも買える一般庶民の味方。しかし願ってもないチャンスが私の元の訪れたのです…!
「メダカのブリーダーさんがメダカの稚魚をくれるってよ」
な、なにぃーーーっ!
なんと魚判別サイボーグのタカ氏(型番RS586Y)の知り合いのメダカブリーダーさんがブランドメダカの稚魚をくださると言うのです。
なんたる贅沢…。一匹60円のメダカを何匹水槽に入れるのかで頭を悩ませていた私に取っては大朗報。即座に取りに行くこととしました。
いただいたメダカの稚魚は3種類。
- スターダスト
- サバ
- 朱白虎
です。
いずれも高級メダカ。特に朱白虎の成体価格は異常です。これは死なせるわけにはいかない…!
水合わせ(温度合わせ)は慎重に
ビオトープ容器に入れる前に「水合わせ」を行います。
これはメダカが入っていた水と水槽の水との急激な差異を緩和するための方法です。
まずはメダカが入っていた袋をビオトープ側の水にしばらく浮かせます。
どれくらい浮かしておけば良いのかということについてですが、私は一時間浮かせておきました。しかし温度差を均一にすれば良いのでもっと短時間でも大丈夫だと思います。高級メダカ様なので念には念を入れたのです。
そしてその高級メダカ御中の入っていた袋を開け、今度はビオトープ側の水の中に入れます。今度は「水質」の水合わせです。
喜び勇んで水槽型ビオトープも作っていたため、そちら側の水槽でも念入りに水合わせをします。
しかし夜であったため、メダカ御大の様子はよく分からず…。翌朝の状況で全てが判明します。
そして翌朝…。
い、生きている…!
オールライブ。オール生配信です。全てのメダカの稚魚の生存を確認しました。
トロ舟には「サバ」。
水槽にはスターダストと朱白虎です。
メダカの稚魚の餌はどうすれば良い?
ちなみにメダカの稚魚の餌は大人用と一緒で構いません。
ただし、「すり潰し」の作業を忘れないようにしましょう。
とは言っても全く手間ではありません。メダカ用の餌を指でつまみ、これでもかと言うくらいすり潰せば良いのです。
ビオトープが完成!
これで全てが出揃いました。完全体セル状態の我が家のビオトープです。
これは癒やされますね。どのくらい癒やされるのかというと、「我が家恒例の一人BBQが苦では無くなる位」です。
こんな時ふと横を見ればメダカがいる。こんなに嬉しいことはありませんね。
今回はうちにあった物や大自然や時の運をフル活用したため、購入したものは水生植物と赤玉土と設置物数個ぐらいです。計5,000円くらいでしょうか。全てを1から揃えると1万円ぐらいは必要になってくるので一生の趣味にする覚悟が必要ですね。
さあ、みんなも一般庶民の高貴な嗜み「ビオトープ」をやってみよう!老後の趣味ゲットだ!
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