(今回は「ta」様からの寄稿です)
前々回、前回に続き、今回は「スプーンでの誘い方テクニック」などについてのお話です。
スプーンのタナの取り方と基本的巻き方【taのステップアップトラウト!1、2、3!】
+αの誘い方テクニック
ここまでで一定に巻く使い方を説明してきました。
ここからは一定巻きに差し込む「誘い」などについて書いていきます。
あくまで、自分が使うものだけなので、他にも沢山あると思います。自分のやりやすいように、釣れるように研究してみると楽しいかと思います。
タップ(アピール度:小)
ロッドを持ってる人差し指でロッドをトンっと軽く叩きます。
一定巻きしてる中で2~3mおきに入れると一瞬泳ぎが崩れて食わせの間になります。
フリップ(アピール度:高)
放流時などに使います。巻いてる途中で竿先をはね上げます。スプーンが一瞬暴れるので、高活性時になるべくルアーの位置をアピールしたい時に使います。フリップ入れた後はすぐに元の位置にロッドを戻さないと浮き上がってきてしまうので、一瞬だけはね上げて戻します。
シェイク(アピール度:中)
巻きながら竿先を左右に振ります。ロッド全体を振らず、ロッドを持ってる人差し指で揺らして竿先だけ動かす感じです。
これもやや高活性時、あとはアクションするものに反応する個体が多い時に使います。
逃がし(アピール度:小)
これはクリアポンドで使います。
鼻先まで追ってきてるけど食い切らない時に、反応見ながら少しだけ巻きをスピードアップします。逃げるものを追う習性で焦って食ってくる時があります。逆にプイッてされたら他のことを試しましょう。
送り込み(アピール度:小)
これはクランクでも使います。
一定に巻きながら竿先を5cmくらいルアー側に送り込みます。
一瞬ルアーの動きが止まり食わせの間になります。
表層シェイク(アピール度:高)
1g以下のマイクロスプーンでたまに使います。着水してすぐにシェイクしながら巻きます。スプーンは水面で激しく暴れ、上を意識しているマスになにかあることをアピールします。1mほど表層シェイクしたら何食わぬ顔で通常の巻きに戻しましょう。
マスは食べるのが下手なので、ずっと表層シェイクで暴れてるといつまでも食べれません。アピールだけして食わせは通常の巻き方にした方が緩急がついて食ってきたりします。
バジング(アピール度:中)
これもマイクロスプーンで使います。着水したらすぐにロッドを高く上げて巻きます。スピードは一定巻きで、水面を引き波を立てながらスプーンがテロテロ動いてる状態にします。動かずにスーッとしてたら巻きスピードが早すぎです。
なかなか調整は難しいですが、表層意識してる個体が多い時や、夕方の虫を捕食してる時は効果的です。表層シェイクよりアピールは落ちますが、動きが一定で暴れてないので食いミスが少なくなります。
ロッド角度をわざと動かしてスプーンの動きを変える(アピール度:無限∞)
これは福田巻きってやつですかね…
巻きスピードは一定のまま、ロッド角度上で巻いてるものを急に角度下げたり、逆に急に上に上げたり。右から左なんてのもあります。
上で巻いてるものを急に下に下げると、ラインのテンションが一瞬緩み態勢を崩して食わせの間ができた後、強い動きに変化します。
下から上に上げると引っ張られた分スピードアップした後、弱い動きに変化します。
右から左は動きは変わらずにラインのテンションが一瞬抜けるので、食わせの間だけできます。
マイクロスプーンでやる時はロッドの動きの影響が大きく出るので、優しく丁寧に動かしましょう。
流れの変化を使う
インレットや水流機で出来た流れや反転流を横切るように通して動きを変化させます。
流れの先にキャストして、普通の動きから流れに入った瞬間に動きが変わるのを利用して自動的に誘いを入れます。
だいたいこんな感じですかね…
最初はどう動いてるのか、正しく動いてるのか、魚が反応してるのかがわかるクリアポンドで練習すると覚えやすいと思います。朝霞ガーデンなどは表層に魚がたくさんいて、クリアで動きや反応が見やすいので、練習しやすいと思います。
ロッドの横角度
ロッドを横に角度付けるのは自分は二通りの理由があります。
一つはアタリが小さくてラインにしか出ないようなアタリを掛けに行く時。
この状況はあまりないですが、食いっ気がなくて0.5gとかのスプーンを使ってる時にたまに使います。ロッドを斜めにしてラインをしっかり見ることによって小さいアタリやルアーを咥えて手前にくるような糸フケができるだけのアタリを掛けにいくことができます。まぁでもそんな状況ならば縦が使える所ならだいたい縦に移行します。
もう一つは、エステルやPEなどの伸びないラインを使ってて、バイトを弾いてしまう時。
ナイロンラインなら伸びがあるので不自然感を感じずに咥えてくれますが、伸びないラインをまっすぐの角度で巻いてると、ルアーを咥えた時に不自然感を感じてすぐに離してしまったり、乗らないアタリになってしまう時があります。
そんな時はロッドを横に倒してロッドの柔らかさを使ってナイロンラインと同じくらいのクッション性を持たせてあげると長く咥えてくれて、結果自然にフックが掛かる感じになったりします。
掛けにいくのも、釣った感があって楽しいですが、疲れるし強引な感じもあるので、ベストは自然に綺麗に乗ってくれるのが一番楽しいかと思います。
ちなみにロッドに角度を付ける方向は、止水ならばリールのハンドルが付いてる方に倒すのがいいかと思います(左巻きなら左、右巻きなら右)。理由的には魚が掛かった時に手のひらが魚側に向いてるとロッドが暴れて握りこまなければいけないので、結果疲れるからです。
例外的には流れがあったり、魚の向きによって通す方向を調整したい(ルアーは前からじゃなく後ろから通すのが自然です)などの場合には逆に倒すこともあります。
自分のスプーンの使い方はこんな感じです。ただ使い方だけでこんなにバリエーションあるのに、さらにグラムや動き、色などの個性があるので、可能性は無限です。
スプーンで釣ると自分で工夫して釣った感じがあるし、自塗りも簡単なので自分で塗ったカラーで釣れちゃったりするとテンションあがります!
最初は難しいかもしれないですが、引き出しとして是非挑戦してみてください!
長々とご清聴ありがとうございました。
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コメント
送り込み、なんて技術もあったのですね!!!
スプーンで釣りたい欲求が俄然高まってきました・・・・!
正式名称はわかりませんが、いろいろありますね!
できるようになると楽しいですよ!
ta様
この3日間、記事を読んでいたらスプーンを買ってしまいました。
7個も…。
今回のように色々なテクニックが一覧となっていると、意外と使っている技が多いのが分かりますね。
私はフリップと逃がしを多様してますね。
逃がしに関してはクランクやミノーでも多用してます。
もっと技術を磨いて苦手なマッディでも一定釣果をあげられるように修行ですね!
勉強になりました!
7個はなかなか買いましたねwww
自分はクランクの時によく送り込み使ってます!
リールで一瞬止めるよりも、キレよく止まってくれて、素早くほんとに一瞬の誘いになってくれるので!
わりかしクランクや縦やミノーにも多用できると思います!
ta氏さま
おはようございます。
福田巻きのナゾが解けました!雑誌でよく目にする言葉でしたが、よくわかりませんでした。
ありがとうございます。
たしかYouTubeで福田さんがやってましたww
やってみるとリールで操作するより格段に楽でうまく緩急付けられます。
いつも孤独釣行の初心者なんで、もの凄く勉強になりました。
引き続きスプー二ングの解説をお願いしたいですw
しかし、レンジャーの皆さんエリアトラウトは秋まで封印ですか?
スプーンシリーズはどんどん続きます。ta氏次第ですが…。
夏も行きますよー!しかし涼しい所を探したいです!
読んでくださってありがとうございます!
B型なのでまた間があくとは思いますが…www
夏でも行きますよー!