前回のあらすじ
適当に投げてみたパンチが爆釣。新たなメソッド「巻きパンチ」を手に入れたグリーンは暴走し2号池に進出する…。
発光路の森の新攻略法は「巻きパンチ」!?斬新な使い方を叩き込め!
「ギャーッハッハッハッ!消毒してやるぅ〜!」
もはやグリーンの勢いは止められません。2号池でも唯一の武器「巻きパンチ」で魚達を物色します。
そしてついに見つかってしまったか…。
3倍体サクラマス!
「違ぁーう。お前じゃな〜い。」
なぜか暴徒化したグリーンは3倍体サクラマスをリリースしてしまった!
グリーンの今回の目的は「塩焼き」。悲しきファミリーモンスターは塩焼きできる魚しか見えていなかったのです。
そしてまたもやサクラマスをリリース!
「おおきいさかな。きらい。」
もはや言語さえ失いかけている暴徒化グリーン。しかしこの魚がグリーンを正気に戻したのです。
ちょうど良い大きさのヤマメ!
「コデ、すキ…。」
グリーンは満足げに朝霞のスカリにネットごと突っ込んで万全の体制でキープをします。これでグリーンの目的は達成されました。
グリーンは山へ帰りました。発光路の平和は守られたのです。
正気に戻った私は3号池に挑みます。発光路では今、姫神サーモンという岩手のブランドサーモンを入れているそうです。
3号池も巻きパンチが有効なのか。私は本日パンチしか投げていません。3号池も爆釣なわけはないでしょうが、大型魚の反応はどのようなものなのか。
パンチをロングキャストし、そして巻きます。
魚が群れてくる感じはありません。しかし何投か投げると魚が追ってくるのが見えました。
しかし食い付くまではいきません。ポイントを流れ込みに変えてみます。
ここなら活性が高いかもしれません。水流でパンチの動きが見えませんがそれもまた一興。
パンチを投げ込むと水面がざわついているのを感じます。何か怪しい予感がしますね。
流れ込みの水流が少し弱まったところを巻きます。すると…、
ヒット!水面に魚が飛び出してきました!
ああーっ!しかしバラしてしまう!
まだだ!メインカメラをやられただけだ!
巻きパンチはバイトがあった後が最強。なぜだか他の魚たちが急激に食いついてくるようになるのです。
バレたポイントから2メートル手前。デカいのが追ってきます。
食い付いた!はっきり見えました!
フィーーーッシュ!!
足元から5メートル。魚が水面に現れます。
「ヒメカミぃーーーっ!!」
体がシュッとしてオスのような顔をしている。タカ氏から姫神サーモンの判別法のヒントを聞いていたのでこの魚が姫神であることを確信します。
私は大物釣りの必殺技「気付かれない」を繰り出します。足元5メートルから何事もないようにひっそりとネットに入れる暗殺術のひとつです。
しかし走ったーっ!足元から5メートルの所からすでに10メートルまで走られました。
そして…、
ぐわぁーーーっ!
ルアーが飛んできました。バレたのです。
「くそぉーっ!ヒメカミぃーーーっ!!」
伝説の魚姫神サーモンはパンチのフックを伸び伸びにして去っていきました…。
しかし私の無念を晴らすべく、タカ氏に姫神サーモンがヒット!
必殺技は何も使わず普通にネットに入れていました。
赤い!赤すぎる!!
この赤さ只者じゃありません。このおぼこさはまさに東北からやってきた刺客。姫神サーモンに違いありません。
身もきれいなオレンジ。姫神山から舞い降りた鬼神を喰らう。まさにゴッドイーターです。
6時間が終了。パンチのみで50匹程度に達しましたから記録的釣果と言って良いでしょう。
巻くだけで使える。ヤマメとかサクラマスがなぜか着水と同時に食ってくる。今回だけか、はたまた発光路の必殺ルアーとなるのか、姫神のみぞ知るのです。
待望のヤマメ達は全て塩焼きです。ヤマメの塩焼きが目的でしたので姫神サーモンなんてどうだって良いのです。
ヤマメの塩焼きを量産できる幸せ。数釣りにはこういった恩恵もあるということを初めて知りましたよ。
さあ、巻きパンチを信じるか信じないかはアナタ次第!念の為一つは持っておきたいが結構高いぞ!
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