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粟島でのソイ釣りの餌はホタルイカ!(ワッパ汁に入れる)【第六話】モーセK師の爆裂釣行記

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平成7年6月10日。場所は新潟県の粟島でのお話です。

 

 

粟島・・・地理的には佐渡島から秋田県寄りに50kmほどのところに浮かぶ小さな島です。

 

 

前日、釣友6人で今は地震で(当時)通行不能となっている?関越自動車道、そして高速フェリーを乗り継いで午後3時ごろ粟島に入りました。

 

 

宿に荷物を置いて一服していると、宿の女将さんが「港で小物釣ってきて」って言うんです。

魚市場での魚

 

で、我々一行は缶ビールの入ったクーラーボックスと玄関においてあった小物用の道具を持ってフェリーの桟橋へ行き、小メジナ、カワハギ、カサゴ、ベラなどを釣ってきたのです。

 

 

宿の庭先にしつらえてあるバーベQコーナーに火が焚かれており、今宵はバーベQで一杯かと思いましたが、さにあらず。

 

 

女将さんは「ワッパ汁」を作るとのことで、お客の我々にあれやこれやと指図するのです。

 

 

魚の処理はお手のものの我々ですから、ワッパ汁ってなんだ?と思いつつもテキパキと捌いて、言われたとおりにこんがりと焼き上げました。

 

 

そこへ小判型したセイロ風の器(木製)を人数分持ってきた女将さんが、その器に半分ほど水を注ぎ、焼き上がった魚と冷蔵庫から持ってきたキットキトのホタルイカを入れて、お酒をジャバ、ジャバ、ジャバと均等に分け入れ、「炭どけて石をワッパに入れてちょうだい」と言うのです。

 

 

ボクが言われたとおり、大きなトングで真っ赤に燃えている炭をどかし、中に転がっている握りこぶしほどの石ころをそのトングでつまみ上げてワッパの中へドボン。

 

 

ジャー!ブァー!湯気がボワー!ドボン、ジャー!ブァー!湯気がボワー!

 

 

を6回。

 

 

すかさず女将さんは味噌をとき入れて、「はいあと1分待ってからどーぞー」。

 

 

 

いやー!美味いのなんのってもぉー最高でした。

 

 

 

翌朝まだあけきらない4時半に起床。

 

 

船長を含めた全員が二日酔いの頭を振りふりで出船です。(5時)

 

 

ほどなくして粟島と本土との間、粟島よりのポイントで釣りの開始です。

 

 

当日の本命は「ソイ」です。

 

 

学術的には「キツネメバル」で、日本近海の生息範囲としては、日本海側では富山湾から津軽海峡、太平洋側は茨城から津軽海峡までと北寄りです。

 

メバルの種類は数多く、釣りの対象はオキメバル、ウスメバル、クロメバル、そしてキツネメバル(ソイ)などがあげられます。

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【キツネメバル】

 

 

 

そしてこのソイにもムラソイ、クロソイ、マゾイがあり、今回はこのマゾイ狙いです。

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【クロソイ】

 

 

シーズン的にはもう終盤で、高級魚でもあるソイが釣れればオンの字って感じの釣行でした。

 

 

 

さて、このソイ釣りの餌はといいますと、これが昨日ワッパ汁の中にも入れた、あのキットキトのホタルイカなのです。

ホタルイカ

釣り餌にするなんて・・・・実に勿体無い。

 

 

 

 

船長の目を盗んではパックからつまみあげ、海水でサッとすすいでペロッ!(ウンメ~)

 

挙句に、最後は20パイ入りのパック1個をクーラーの隅に忍ばせましたが、これは船長に見つかってしまい、「余ったホタルは置いといてや。今日来る客のワッパの具にすっから」だと。

 

 

ってことは昨日のワッパ汁に入れたホタルイカは、オレたちが雑魚釣ってた時に出たフェリーで帰った釣り人の余りものだったってカァー!

 

 

釣果の方ですが、本命の良型(ラグビーボールサイズ)のソイをはじめ、北海道で有名なホッケやオキメバルが50リッターの大型クーラー満タンで意気揚々で帰りました。

第1話から読む

 

【画像出典WEB魚図鑑様】

WEB魚図鑑
3500種掲載の魚図鑑。魚ごとの形態・特徴、分布、生息環境、食性、食味レビューを紹介。写真を投稿して交流したり、自分だけの図鑑を作ることもできる。分類で検索する機能や和名一覧も。

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