先日、近所の野池で鯉のパン釣りにチャレンジしました。
ここは記事内にもある同級生だったチャンMとよく行っていた野池です。
昔(20年以上前)はよく鯉がパンで釣れたものです。
今回は子供に大鯉を見せてやろうと久しぶりのチャレンジです。
案外釣り人がいるものです。こんな野池に常連らしき人が数名。ヘラブナor鯉狙いでしょう。
ぽつんぽつんと釣れています。
早速、4号のラインにワーム用のマスバリを直結し、「超熟」をつけます。
目一杯投げますがパンだけに数メートルしか飛びません。それで良いのです。
当時は足元だろうが何だろうがすぐに鯉が寄ってきて食ってきたものです。
ほら・・・
クチボソ。
クチボソしか寄ってきません。うちの子供はクチボソを網で取ろうとして何度も私に制止されています。
鯉はいないのでしょうか?
Carp is deadなのでしょうか?
何も釣れずにぼーっとしていると鯉釣りをしていた一人の御老人が私達の元へ。
「釣り人生70年。恥を忍んでお聞きしたいことが…。」
何でしょう、この話の入り方は。ストーリー性の匂いがプンプンです。
まだこの段階では、釣りに関する話50%、残された莫大な遺産を継いでくれという話50%位の判断しか出来ません。できれば後者の話がいいです。
「これの使い方を教えてくれませんか?」
残念、前者でした。
御老人が黒いビニール袋から取り出したのは新しいスピニングリール。高価なものではなく、無メーカーのものでした。
「買ったは良いのですがどうしても使い方がわからなくて…」
「遺産の話だったらどうしよう」と上がっていた心拍数が徐々に落ち着きを取り戻していきます。
私は自分の使っていたスピニングリールを見せながら御老人に使い方を説明しました。
初心者にありがちな「ベイルの下を通さずに糸を出してしまって巻けない」といった状態でした。
使い方の説明には数分を要しましたが何とか理解してくれたようです。
「よくわかりました。大変助かりました。お礼といっては何ですがこれをどうぞ…。」
と言って御老人が自分の荷物から何かを取り出しました。
こっちのストーリーだったんですね。
恐らく家宝の勾玉か何かでしょう。老い先短い人生。価値のあるものは栄えある若者世代に継いで欲しい…。
・・・・・・・
「芋ようかんのカケラ」×3を手に入れた!
ありがとう、御老人。あなたの感謝の気持ち、確かに受け取りました。しかしわかってください。私達にはウキが無いのです。パンをただ投げて放っておく置き竿での釣りなのです。つらい…確かにつらいですが…。
私は「芋ようかんのカケラ×3」をそっとゴミ袋の中にしまったのでした・・・
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コメント
お疲れ様です♪
前回のニジマスの塩焼きが横綱には同意です。
子どものころのキャンプで食べましたね♪
芋ようかんのかけらをエサにしろという
フリだったのかもですよ?( *´艸`)
そうなんです。鯉釣りでは芋ようかんを餌にするという古来からの伝統漁法があるのですが、
今回の仕掛けではどうしようもなかったので抹消してしまいました。
人の善意を無にする行動はいけませんね!