前回のあらすじ
牛久沼で動かない人間を発見した中学生時代アングラー四人。
生死の確認をするのはもちろんエースのチャンM。
果たして事件の犯人は・・・!?
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チャンM「俺が確認してくる。」
3人「・・・チャ、チャンMゥ!」
ビビって何も出来ない3人をよそに、チャンMは立ち上がりました。
果たして軽トラに乗ったこの人間は生きているのでしょうか。
チャンMは軽トラに近づき、荷台カバーの中に手を入れます。なんと足を掴んだのです!
チャンMがこっちに戻ってきます。
「やっぱ死んでるわ」
驚愕です。なぜこんな所に死体が?
もし死体だとしたら事件性ありまくりな状況です。
セオリー通りだともちろん「警察に通報」なのですが、当時の私達には携帯電話なんてありません。
牛久沼の周囲は田舎(あくまでも当時です)ですので付近にはコンビニも見えません。
あたふたしている3人にチャンMは予想だにしないセリフを吐きました!
「いいよ、ほっとこうぜ。」
なんたる塩対応!
死体がそこにあるのに放っておく!
これでは死体も浮かばれません。死体だって死んでしまったからには
「大変だ!」
「殺人事件だ!」
などとチヤホヤされたかったに違いありません。
それをスルーするなんてなんたる塩対応でしょうか!
しかし3人は反逆のカリスマ「TYAN M」に従うしかありません。黙って釣りを再開しました。
なんとシュールな情景でしょう。
農家の相続問題で弟夫婦に計画殺人されたおじいちゃん茂(仮想)。
弟夫婦は今頃海外に高飛びの準備をしているはずです。
その物語を背景に黙って釣りをしている4人。
なぜかマクレガーT氏のリールのラインは蛍光ピンクです。
明らかに「生と死」が一つの情景の中で融合しています。
しかし芸術的ともいえるその情景の中、我々一行はその場を去るのでした。
ただ「ここは釣れないから」という理由で・・・
その日の釣果はチャンM2匹、グリーン1匹、イエローとマクレガーT氏はボウズでした。
牛久沼を半周とまでは行かないもの、かなりのポイントをくまなく攻めるもこの釣果。それでも懲りずにまた挑むなんてこの頃の中学生はほんとバカです。
脳内麻薬がでているか、中毒症状がでているかのどちらかしか考えられません。
そんなことはどうでもいいのですが、帰りの道のりでは嫌でも最初の軽トラのあったポイントを通り過ぎることになります。
はたして死体の乗った軽トラはどうなっているのか・・・!?
ええ、普通にありませんでした。
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