いやー、発見しましたよ。
五時レンジャー的推奨釣り番組を。
それは釣り餌メーカーのマルキューが提供している「GO!GO!九ちゃんフィッシング」。タイトルが牧歌的で良いですね。
釣り好きの皆さんなら一度は見たことがあるかもしれません。一度見た方ならこの番組の違和感にもう気付いていますよね?
前提としては、現在の香月ハル・杉原勇武出演期です。かつての番組には何の違和感も感じません。
まずオープニングは九ちゃんが登場するほのぼのとしたソング。ファミリー向け感がうかがえます。
しかし内容はなかなかの玄人(ここでは釣りではありません)向け番組。私がハマっているぐらいですからね。
まず優しい声のナレーション。しかしチョイチョイブラックなフレーズを放り込んできます。これは完全に意図的です。
「え?今の聞き間違いかな?」なんてこちらに思わせてしまうほんのちょっとぶりなのが適度で良いです。
そしてレギュラーの香月ハルさん。「基本言葉遣いが汚い」というのがファーストインパクトです。
「マジで!」、「ヤバい!」、「信じらんない!」などを連呼し、釣り場で大騒ぎします。
九ちゃんのほのぼのさと相反する過激ぶりに目を見張ること請け合いです。
しかしこの香月ハルさんのすごいところは本当に楽しそうに釣りをしていること。
釣り番組に出てくるアングラーアイドルがこなれてきたら起こる症状としては、「スレ」ですね。人間にもスレはあります。
経験を積んでくると小さい魚が釣れた時に、「チッ!」のような態度を見せてしまうことも。一発大物取れ高インスタ映えを狙っている彼女達にはクソです。クソの価値ですから。
しかしこの香月さんは何が釣れようと狂喜乱舞。サイズとかどうでも良いのです。
「サバ!マジ!?」、「イワシメッチャ釣れてる!」、「アジゲットだ!」といつでも嬉しそうに釣り上げています。これは見ていて気持ちが良いですね。
しかしこういった人が幸運を呼び寄せる。取れ高を呼び寄せるのです。
なぜか毎回指導役の出演者(ハンター)より釣りまくる。なぜかシメの土壇場にヒラメを釣るのです。
指導役の出演者は一生懸命仕掛けやエサの解説をするのですがそんなものはどこ吹く風。低いトーンで「マジでー。」と対応し、アミ姫をカゴに注いでまた爆釣を続けます。
さらに準レギュラーの杉原勇武さんが出演したときは爆発的。爆発的に面白いのです。
まず杉原さんですが、「絶対に釣りに着てきてはいけない服装」で登場します。
黒のライダースに腰巻き救命具、紫のブーツと釣り用ではないサングラスいう革新的な着こなしでシロギスを狙っています。
そして香月さんと同じく「マジで!」、「ヤベー!」などを常に発しながら釣りをします。
しかもこの番組的には「色物」。指南役(ハンター)と香月さんの進行とは少し離れたところで放置されていることもしばしばです。キャラクターが完全に確立されているからなせる業です。
(一見)素行の悪そうな二人がはしゃぎながら釣りをする番組。端的に言うとそれしかありません。多分それがこの番組のテーマです。
しかしこの二人が楽しそうに釣りをしているのを見ていると、釣り本来の楽しさというものが伝わってきます。
「よく分かんないけど釣れてる」、「何の魚か分かんないけど釣れてる」、「魚が掛かってるか分かんなかったけど釣れてた」などの初心者でも充分楽しめるという釣りのポテンシャルを気付かせてくれる番組なのです。
釣り初心者やファミリーでも楽しめる。釣り場で初心者が騒いでいると「これだから素人は…」とつぶやいてしまう釣り玄人でも初心に帰ることができる稀有な番組です。
初めに九ちゃんのほのぼの感を見せておき、激し目の出演キャストでインパクトを与えて惹きつける。そして楽しそうに釣りをしている姿を見せつけられて最後は初心に帰る。番組制作側の意図は明確ですね。敏腕プロデューサーです。
民放では番組が終了してしまい、現在はYOUTUBEでしか観られませんが、私が皆さんにおすすめしたい「五時レンジャー的」推奨釣り番組として認定しましょう。
さあ、君もキャスト機器を購入して家の大画面テレビでこの番組を観て家族に嫌がられよう!
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コメント
わたしは、冬バージョンのテーマソングが好きです。
「みんな友達」とは違うのですか?何というタイトルでしょう?うちの子は口ずさむ程になりました…。
曲は同じなのですが、歌詞が季節によって変わりますw
そうなんですか!かなりの九ちゃんフリークですね!