終わりました。
「管釣りフェスってなんだ!?」が。
未曾有の管釣りイベントを謳ったこの企画。本当に今までにない管釣りイベントとなりました。
数多くの媒体でイベントの様子が公開されているため、私が語るのはもはや不要。私は別の側面から報告をさせていただきましょう。
このイベントのテーマの一つ「社会を良くする」というワード。これについて検証してみたいと思います。
今回のイベントで私が主に担当したのは「トライアングルレインボーブース」。子どもとニジマスを繋げることを目的としたトライアングルレインボー活動を世に広める狙いもあります。
今まで行われてきた管釣りイベントはとは一線を画し、「子どもでも大人でも楽しめる管釣りイベント」を目標としました。
大人だけをターゲットにするイベントはすでにたくさんあります。それはそれで必要です。
しかし、我々大人は後数十年すればただの老害。キャストもロクに出来ず隣の釣り人に迷惑を掛ける存在にしかならないのです。
釣りというレジャーはかつてから存在し、そして今後も存続し続けるでしょう。しかし、それが繁栄するか衰退するかは我々には分からない。我々が生きているうちには判明しないかもしれないのです。
では我々にできることは何か。それは「次世代への引き継ぎ」です。まだ見ぬ世代への釣りを普及させるためには今生きている子ども達への釣りの普及を精一杯行うことが最善の方法と言えるでしょう。
ということで「社会を良くする」管釣りイベントは本当に社会に貢献することができたのか!?ということを裏話を交えながら検証していくこととしましょう。
メーカーと子ども達の交流!
1号池ではファミリーを対象とした、スタッフレクチャー&ニジマス塩焼き体験&子ども専用大会が行われました。
今回はイベントを目的に来たご家族もいれば、全くイベントを知らずに来たご家族もいました。そして、初めて釣りをするという家族が半分くらいの割合だった印象です。
キャストの仕方から分からないお子さんもいるためスタッフが付きっきりでレクチャーしました。
1号池で子どもたちに釣りのレクチャーをしてくれたのは、なぶら屋さん、TANAHASHIさん、ヤリエさん、ADBさんの各メーカースタッフさん、そしてトライアングルレインボーのメンバーです。
当初は、1号池はオフィスユーカリさんの子ども教室ブースでありましたが、参加予定だったオフィスユーカリさんがやむを得ない理由で欠席となったため、何とかトライアングルレインボーのメンバーで1号池のレクチャーを回そう…、と考えていました。
しかし…、
全然手が足りない…!!
予想以上にお子さんたちがいらっしゃってくれた…!これは嬉しい誤算…!そして嬉しい悲鳴を上げながら必死に1号池のレクチャーに対応しようとします。
すると…、
し、志村さん…!!
なんと、TANAHASHIブースのスタッフの志村さんが子どもにレクチャーしてくれているではありませんか…!
そしてその様子を見たなぶら屋さん、ADBさん、ヤリエさんのスタッフも「ああ!手を出して構わないなら全然教えるよ。」的にどんどん手を貸してくれます。
なんたる助け舟。これは私なんかがレクチャーするより5倍は良いものになってしまった…!
ということで、1号池はメーカーさん達の手助けによって、より充実したものになりました。
「カラコンが釣れるからこれ用の針が欲しい」という親子にはヤリエさんのブースをご案内。的確なフックを選んでもらいました。これぞ全てが満足する流れ…!
塩焼き時間に間に合わなそうなご家族には各メーカーさんのスタッフが総出でレクチャー。何とか家族分の5匹をゲットしてもらい塩焼きにありつけました。「なんとか子どもに釣らせてやりたい…」との皆の想いが集結しましたね。
このように裏では感動の一致団結が行われていたのです。涙無しでは見られませんね。
親子にとっては教えてもらったスタッフの所属メーカーへの印象は強く残るでしょう。なんてったってメシアですからね。
管釣りメーカー総出で釣り未経験の家族に爆釣を提供できた。管釣り業界の未来にほんの少しは貢献できたのではないでしょうか。
自分で命を取ることの残酷さと大事さ
塩焼きブースでは、釣ってきた魚を子ども達自身で捌いてもらいます。
スタッフは手出ししません。絶対に手出ししてはならないのです…。
それがこのブースのテーマ。生き物を殺すということに真摯に向き合っていただきたいのです。
印象的だったシーンをご紹介します。
釣りがかなり上手な女の子。小学校高学年くらいでしょうか。
しかし捌くのは初めてのようでなかなか魚を触ることができません。
魚のニオイに敏感なようで、マスクをしていても生臭いニオイを感知してしまうようです。
左手に軍手をし、なんとか魚を掴むことができました。
しかし内臓を取るとなると…、
「駄目だー!気持ち悪い!」
と座り込んでしまいました。
残念、ギブアップか…。と思いましたが違います。
絶対に最後までやり切ると言うのです。
こうなったらあとはサポートするのみ。ビニール手袋を装備させ、所々で休憩を入れながらも内臓をきれいサッパリ取り切ることができました。
塩焼き機にくべるまで要した時間はおよそ20分。しかし大きな成果です。
この子が途中で断念してしまい、スタッフや親が処理してしまったらどうでしょう。それではこの子の体験は「魚はやっぱり気持ち悪かった」で終わってしまいます。
しかし完遂したことにより「気持ち悪かったけど自分でやり遂げて食べることができた」という成功体験に変わりました。
「生き物の内臓を取るのは気持ち悪い」。それだって非常に大きな学びです。生き物を美味しく食するには残酷な過程を経ていることを知ることができたのです。
ちなみにこの子は本当に釣りが上手で、特にリリーサー捌きは秀逸…!魚に触りたくないという気持ちがリリーサー捌きの技術向上に大きく貢献したと言うわけですね…。勉強になります。
釣りと法律を考えながら競う釣り大会!
子ども専用大会「トライアングルレインボーカップ」の開始前に話を聞いてもらいました。
題して「釣りと法律」。
とは言っても内容は子どもでも理解できるもの。未就学児にも中学生にも聞いてもらえる内容にしました。
社会のルールは時に面倒くさいと思うもの。釣り場のレギュレーションだって同じです。
しかし、「なぜルールを守らないといけないのか」ということを考えてもらいました。
ルールが作られたことには理由がある。そしてそのルールを守らないとどのような結果がもたらされるか。これは釣り場のレギュレーションだけでなく、社会ルール、法律でも同じ仕組みなのです。
ルールを守れる人になるには、まずそのルールが作られた理由を考えること。それを飛ばしてしまうとルールに対しての納得具合が大きく変わってきます。
ちなみにこの話を聞いてもらうことにより、釣り場へのレギュレーションへの理解が深まれば、釣り場の負担を軽くすることができます。「トライアングルレインボー塾生」はどこの管理釣り場に行っても模範となれるのです。
その後はお待ちかね、「トライアングルレインボーカップ」の開催です。全17名という大変多くの子に参加していただきました。
この大会のルールは奇想天外。なんと、「親が掛けた魚を子どもが巻くことでもポイントになる」のです!
通常の大会ではありえないルール。しかし変則ルールを採用することにより、未就学の子どもでも大会で戦えるというある種の成功体験をもたらします。
決勝メンバーは「小学校高学年〜中学生達」と「お父さんがめっちゃ釣りのうまい3歳児」でした。3歳児がトーナメントの決勝に進出した記録的大会ですね。ある意味バランスが取れています。
さあ、トライアングルレインボーブースは確実に社会を良くした!はず…!次回はその他のブースの検証だ…!
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フェスの様子はこの動画で確認!
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