前回のあらすじ
大鯉がヒットしたチャンM。
しかしタモがない状況でロッドを折られ万事休す。
腕にラインを巻き付けたチャンMと大鯉のプライドを賭けた闘いが今始まろうとしている・・・
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腕にタオルを巻きつけることで何とか戦える状況に戻したチャンM。
ロッドが使えずに体型的にも比較的小柄なチャンMは少々不利か。
ならば援護しなくてはならないのは何にもしてない私グリーンでしょう。
チャンM「丸太みたいなのないか!?」
グリーンはすぐに意味がわかりました。共通の知識として、タモが無いときは魚の頭をぶっ叩いて弱らすというのが釣り豆知識の本から得ていたのです。
丸太ほど強力な武器はありませんでしたが、3mほどの長さの直径5cmの木の棒を手に入れました。
サッカー部のグリーンでは「こんぼう」を装備する事はできませんのでこの「ひのきのぼう」で好都合です。
早速大鯉をぶっ叩きにかかります。
なぜぶっ叩いてまで上げなければいけないのかと思う方もいると思いますが、魚に針がかかったまま糸を切ってしまうと、その魚は長くは生きられません。
かわいそうな運命となってしまうため、釣り人はなんとしてもかかった魚を釣り上げなければならないのです。
先ずは先制攻撃です。
「うぉぉぉーーっ!」
ミス!大鯉はダメージを受けない。
泳いでいる魚に打ち込むのはなかなか難しいものです。水面から上がってきたときがチャンスです。
「右か・・・?左か・・・?」
「ドクン…ドクン・・・・・・・・・ドクンッ!」
「ここだっ!」
グリーンの会心の一撃!
しかし大鯉はひらりと身をかわした。
本当に当たりません。チャンMはイライラし始めています。何としてもチャンMの期待に応えなければ・・・
グリーンはついに禁断の技を繰り出しました。
飛天御剣流…龍槌閃!
ヒット!
大鯉は5のダメージを受けた。
「5かぁ~」
まだまだ元気そうな鯉の様子から、HP500はありそうです。何発喰らわしてもらちがあかないでしょう。
チャンM「仕方ない、強引に上げよう。」
なんとか上げられそうな所はコンクリートの駆け上がりぐらいです。そこに大鯉を誘導します。
チャンM「一気に引きずり上げたタイミングで棒で押し上げてくれ。」
グリーンの唯一の武器「ひのきのぼう」は補助具としてしか生き残る道がなくなりました。
「オーエス!」チャンMが強引にコンクリに引き上げたタイミングでひのきのぼうを下に差し込みズリあげると、大鯉はコンクリートに乗りました。
すぐにグリーンが両腕で抱えるようにして陸に完全に上げました。
とうとうカブは抜けました。
体長78cmなかなかの大物です。
元気そうですが、白目をむいたような感じでした。
人間のような上目寄りの白目ではなく、下目寄りの白目なので怖くてたまりません。
針を外し、水中に帰してやると元気良く泳いで行きました。
鯉の口の動きから読み取ると
「またやろうな、熱いバトルをさ!」
と言ってるようにはどうしても見えませんでした。
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