栃木県の東古屋湖。かつての伝説の釣り場408クラブの「デッドオアアライブ方式」を採用している数少ない管理釣り場です。
いや、管理釣り場というジャンルには括れないのか。「管理レイク」という新ジャンルに区分されるのかもしれません。
ボートを借りて(任意)、湖での準ネイチャーフィッシングに繰り出す。理想の休日ですね。
風が無ければ。
本日は強風。いや、強風の上「龍風」です。この状況で手漕ぎボートはどこまで移動できるのでしょうか。
よう氏とボートに搭乗します。デッドクルーズのスタートです。
まずはたてよこななめ氏のおすすめスポット「乗り場対岸のブイエリア」です。
たてよこななめ氏は数日前にこのポイントで爆釣したとか。ボート乗り場から近いためこの風でも容易に到着できます。
投げるのはこれ。メタルバイブの「クロボール向井」です。
これは前回のヒットルアー。最大30mもの水深があるという東古屋湖でスピーディーに底を攻めるには有効なルアーとなります。
とはいえブイ周りは水深がそれほど深くない。10m無いくらいでしょうか。
底というかどこらへんかわからないまま適当に巻いています。すると…、
いきなりヒット!ドラグが出まくります!
こんなにドラグが出るのか!?急いで巻きますがドラグは出続ける!
巻いても巻いても出続ける…。なぜだ…?
ドラグがゆるゆるだったぁーーーっ!
ドラグを全く確認していなかったので、前回息子が使ったままです。なぜこんなにもゆるゆるなのか…!
ドラグを急に締めたら切れるかもしれない。そーっとドラグを締めていきます。
ああーっ!!
バレました。
大きいのか小さいのかの確認もできないまま魚は消えていきました。おそらく60cmはくだらなかったでしょうね。「令和初の逃した魚は大きい」ですね。
しかし風が強い…!ブイエリアから風を受けない場所にエスケープすることにしました。
木の陰に隠れる場所発見!
幸せだ…。風が無いとこんなにも幸せなのか。これで釣りに専念できます。
釣りに専念するとなったらこれ。
反則技48手の一つ、「チーカマ」です。東古屋湖はエサ釣りもOKなため、カラコンならぬチーカマのリフト&フォールで攻めていきます。
むしろチーカマはカラコンよりも重い。底まで落として「チーカマを置いておく」で放置します。
・・・・・
来ません。
チーカマで来ないということはここに魚はいない。そうに決まってます。
場所を移動しましょう。
小型船舶二級を所持している私ですから小舟の操縦はお手のもの。よう氏と運転を変わりハイギアモードで真逆の橋の下エリアへ移動します。
よし、ここも風が来ない。東古屋湖のエデンの園です。
今度はさらにアピール力をアップさせた新戦略、「カラコンチーカマ貝合わせ」です。
カラコンとチーカマのいいとこ取り。夢のタッグが実現しましたね。
しかし当たりはありません…。前回のパンチェッタも来ずチーカマも来ず、「エサ釣り最強」という私の幼少からの格言は齢40にして崩れ去ったのです。
東古屋湖での正攻法「ぐるぐるx5g」を繰り出します。
これならかなりの距離を稼げます。さらに沈むスピードも早い。東古屋湖はピンポイントを攻めるのではなく、広範囲をスピーディーに攻めていくことが有効だと考えました。
だって…、頻繁に100kg放流を行っているとはいえ、この東古屋湖の広さと深さは普通の管理釣り場とは規模が違います。おそらくFF川越と比較すると100倍くらいはあるのではないでしょうか。
となると100kg放流は1kg放流。子どもの砂遊び用バケツに数匹といったイメージか。しかもどんなに活性の高い鱒が放たれたとしても、ひょっとして自分のキャスティングエリアに容易には入ってはこれないのでは…。
新たな戦略を打ち出したが、それでも当たりはありません。同船のよう氏も当たり無し。二人は心が折れたため、一度下船することにしました。
しかし乗り場までは完全にアゲインスト。ボートが進まない…!
私が小型船舶二級を所持していて良かったです。伝説の「死のクルーズ」の経験もありますからね。無免許の人だったらこのまま風に流されてダム湖エリアまで流されていったことでしょう。
ペーパーキャプテンは怖い!着岸時に起きた衝撃の出来事とは…!
上腕二頭筋を限界まで酷使し、なんとか乗り場まで到着しました。
もう二度と出航は出来ないでしょう。他の釣り人達も次々とオールを受付に返却しています。タカ夫妻も退散してきましたがヤマメをゲットしていました。
我々は陸から攻められる場所を探しに歩き回りますがどの岸からも投げられる状況ではありません。
・・・・・
終了!終ーー了ーーっ!
なんと半日で釣り終了です。なんの手も無くなった我々は他の釣り人と同様、屈辱のオール返却を余儀なくされたのでした。
「無理や…!こんな状況アトランティスの謎やぁーーーっ!」
究極の無理ゲー感に苛まれた我々が対岸に見るのはアッキー氏。アッキー氏は終始ブイエリアで粘っています。
岸からアッキー氏に電話をしてみると…、
「えっ!もう止めるんですか?こっちは6匹目!しかも60cm釣っちゃいましたよー!オレももうやめちゃおうかなー!」
・・・・・
東古屋湖…。それは試練の管理釣り場…。
困難に立ち向かわんとする者のみに栄光が訪れる場所。チーカマで卑しく釣ろうとする者には挫折感しかもたらしません。
もし行かれる方は「風予報」だけは注視するようにしてください…。
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