「ヒロ」の勘違いでタナ取り失敗!新島でイサキ釣り【第十五話】モーセK師の爆裂釣行記

以前、東京竹芝桟橋を夜の10時に出港した東海汽船「かめりあ丸」は大島、利島を寄港しながら、新島に翌朝7時55分に到着したものです。

 

 

汽船はその後、式根島を経て神津島まで行き、折り返して往路の逆の島々をたどり、夜の8時に竹芝桟橋に帰ってくるというローテーションで運行されていました。

 

 

今では水中翼船(通称ジェット船)の就航により、大島、利島を寄港しながらも2時間50分で新島に着いてしまうようになりました。

 

 

 

 

今回はその新島でのエピソードの一つ「イサキ釣り」での話です。

 

 

新島での仕事も終わり、地元の仕事の関係者=釣友であるA氏の「今、イサキが最高だよ」と言う話に乗ったボクはA氏とスケジュールを調整して翌日に釣りに行くことにしました。

 

 

そこに話を聞きつけた同社他部門のH氏が「ようよう、Kさんよう。明日やるんだろ、イサキ」と言いながらにじり寄ってきました。

 

 

沖釣りに興味があり、いい機会なので是非やってみたいのだそうです。

 

 

おおいに歓迎、ということで翌朝。

 

 

A氏の迎えのクルマで「植長丸」に着いたのが明るくなりつつある5時前

 

 

 

 

手釣り用の道具を借りたり、A氏が用意してくれた仕掛けを確認したりしているうちに、アッという間に時間が来て本土からのお客も含め、10人ほどの釣り人を乗せて出船です。

 

 

釣り場は利島寄りの沖合いで、港から15分ほどのところでした。

 

 

 

 

 

魚探でイサキのいい反応を確認したのでしょう、船は急加速で100mほど前進して急停止。

 

 

そしてイカリを投げ入れてバック。

 

 

 

 

これは深場のアジ釣りと同じ方法ですが、新島のイサキの水深は50m前後と浅いところです。

 

 

「やっていいよー。底から6ヒロでやって」と船長の声で、付けエサのオキアミとコマセを詰めたアンドンビシを結び木枠に巻いてあるミチイトを繰り出しながら海底へと送り込みます。

 

 

 

 

 

指示されたタナをとってコマセを一振り二振りし、待つこと数秒。

 

 

早くもクイクイと右手親指と人差し指に挟んだミチイトに心地よいアタリ。

 

 

手でたぐり船長のタモに納まったのは、40cmほどの良型なイサキ

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最初から入れ食いモードで、見る間に生簀用のタルが埋まっていきます。

 

 

 

 

 

陽が完全に昇りきってしまい、イサキのアタリも遠のいた10時頃、ボクの背中側の席で釣っていたHさんの様子を見に行って驚きました。

 

 

タルの中はなんとイサキにあらずサバばかりなのです。

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A氏も「おいおい新島くんだりまで来て、サバ釣りかいな」とあきれ顔です。

 

 

使っている仕掛けや道具類はボクらと全く同じなのに、なぁ~ぜぇ?

 

 

「多分コマセ振るタナが浅過ぎんだヨ」とA氏。

 

 

「一寸やって見せてぇーな」とボク。

 

 

 

 

 

そして、Hさんにイサキが釣れず、サバばかり掛かる原因がすぐに分かったのです。

 

 

その原因とは、タナの取り違いだったのです。

 

 

船長が「底から6ヒロ」と指示しましたが、これはアンドンビシが海底に着いたなら、6ヒロ上げたところでコマセを振れってことです。

 

 

ここで「ヒロ」というのは釣り用語で、ひとヒロ、ふたヒロ、みヒロ、よヒロ、いつヒロ、ろくヒロ(または、ろっピロ)と勘定しますが、ひとヒロは約1.5mなのです。

 

 

 

 

巻尺やスケールの無い船上で、ハリスやミチイトの長さを測る方法として昔から伝えられているもので、大人が大きく両腕を広げてイトを張るとこれが丁度1.5mなのです。

 

 

蛇足ですが、弓を引く格好をしたときの両腕の指先間は1mで、これを「ヤビキ」といいます。

 

 

 

 

Hさんは二つの間違いをしていたのです。

 

 

一つは船長の「底から・・・」の底をそこの海面からと解釈していた。

 

 

二つ目は「ヒロ」を新島の方言でメートルのことだろうと思っていた。

 

 

 

 

だからHさんの仕掛けは海面から6mのところなのでサバ

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ボクらは海底から9mでイサキ

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「イサキはタナを釣れ」といわれるくらいで、タナが50cmでも違うと釣果に大きな差がでるものなのです。

 

 

よく面倒を見てあげなかった我々にも責任がありますねこれは。

 

 

 

 

その後、Hさんにも待望のイサキが釣れ、よかったヨカッタ。

 

 

この時期(6~7月)のイサキは旬で最高に美味いものです。

 

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