小学生に魚がさばけるのか。
答えはもちろん「イエス」ですね。キリストが天から微笑んでいます。
うちの子の夏休みの宿題。夏休みが終わってから発掘されました。
翌日提出期限の家庭科の宿題は、「家庭でチャレンジ!」とのこと。学校の家庭科の授業で習ったことを生かして家庭でチャレンジしてこいという千尋の谷的所業。
残された時間は2時間といったところか。急いでウインナーとジャガイモを茹でる準備をしていた嫁にダメ元で提案してみます。
「魚をさばくっていうのはどう?結構短時間でできるしやった感はかなりアピールできると思うんだけど…。」
採用。
ダメ元だったのですがなんと採用。やはり「やっつけ感」より「やった感」です。ジャガイモなんて茹でたって誰も面白がるはずがありませんから。包丁の色々な使い方をマアジの刺し身を通して学ぶのです。ドイツより日本なのです。
たった2時間でやった感を出すのは魚!全国に広めましょう。
私は喜び勇んで近所のスーパーに飛び込みます。
あった…、アジだ!
イサキがあるのを期待していましたがもうイサキは置いていないか。真鯛ならスルーです。前回うちの子に真鯛をボロボロにさばかれたため、もったいないオバケが15体出てきました。
アジ。マアジだ…!
庶民の魚であり、「実は一番美味いんじゃないか」と思わせる魚はマアジ一択です。
マアジが2匹で398円。予備を入れてこの価格とは家庭科の宿題素材としては最安値ですね。
「ハラワタだけは取ってこい」と嫁にキツく言われていたため、スーパーで取ってもらいます。
「腹割いて内臓だけ取ってください」とお願いしたところ、鮮魚コーナーのスタッフがマアジを3枚におろしだしました。
「ちょ、ちょっと待って!違うって!」
勝手に3枚におろされたのでとっさにストップをかけました。スタッフとしては良かれと思ってやろうとしたのでしょう。「うちの子にさばく練習をさせたい」と言っておけば良かったでしょうか。
すると奥から違うマアジを持ってきてくれました。先程のマアジよりも一回り大きいものを出してきました。「クレーマーマジック」ですね。
さあ、下準備はできました。あとは息子にさばいてもらうだけです。
マアジの刺し身。工程は、
①頭を落とす
②3枚におろす
③腹骨を切り取る
④皮を剥ぐ
⑤小骨を抜く
⑥切り身にする
⑦盛り付ける
です。工程の中では包丁を立てたり寝かせたりする工夫が必要となります。やはりジャガイモよりもボリューミーですね。
ここからは画像でお届けします。
①頭を落とす
②3枚におろす
③腹骨を切り取る
④皮を剥ぐ
⑤小骨を抜く
⑥切り身にする
⑦盛り付ける
完成しました。もう一匹は私がさばいたもの。あてつけではありません。
味は左右で変わりなし。大成功ということにしておきましょう。
あとは記録物の作成。
「これは背が黒い遠洋のアジだな。本牧で釣った瀬付きのアジには劣っている。そこを書けば?」
「包丁関係ねーし!」
嫁のストップを受け、断念します。
親からのコメント欄もあります。ここは私が書くべきでしょう。
「今後も命の大切さを学んでいって欲しい。」
「包丁関係ねーし!」
た、確かに…。これは家庭科の宿題ですからね。
まあ学校の意図と私の意図は全く違いましたが結果としては丸く収まったというわけです。
みんなの学校でも家庭科の宿題が出たら取り組んでみよう!二度おいしいぞ!
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コメント
こういう系の宿題を手伝うのは親の醍醐味ですよね。
ブログって夏休みの自由研究を延々とし続けてるようなもんだよな、とふと思う時があります。
私は一切手伝っていませんからね。私がたまたま捌きたかったアジを一匹くれてやっただけです。
子供の自由研究まで記事に使うなんて…、2度美味しいですね!
グリーンさん。おはようございます。
昔、某大学の一芸入試で、魚の3枚おろしで合格した学生がいた、と記憶しています。
ちなみにウチの子の夏休みの研究はバスボム(入浴剤)でした。
ゆとり世代試験ではなく、男の生き様試験ですね。多分私の捌きでは合格できないでしょう。
私が一芸入試に挑むなら、貧乏ルアー作りです。
ウチの息子にも魚の捌き方は一通り教えました。
小学生位からなら飲み込みが早い。
今では3枚卸は普通にやってのけます。
貴重な我が家の調理要員です。
うちの子はまだまだですね。ニジマスを大量に持ってきて練習させましょうか。
デカい赤身の鱒を捌かせるのは勿体なくてできません!