私は風邪を引いていました。
子ども達に風邪を染すと嫁に死ぬほど怒られるので私は2階での単独生活を強いられることになりました。いつものことなのですが。
さて、私自身は大変元気なのです。しかし家族と一緒に生活することは許されない。こんなつらいことがありましょうか。
そのため、私は最高限度、いや、最低限度の家族コミュニケーションを取るため、お決まりの場所に陣取るのです。
それは、「階段の上」。
うちの建物構造は、リビングと二階までの空間が吹き抜けとなっているため、この位置に陣取るとリビングの様子がよく見えるのです。
吹き抜け構造にして良かった…!
一部屋分丸潰しの吹き抜けスタイルを取って本当に良かった。「旦那が風邪を引くと完全隔離されるスタイルの家」には最適です。オススメですよ。
私は食材を用意し、缶チューハイを飲みながら下の家族を見下ろします。
こっそり下の子に陰湿なイジメをしている息子の挙動も丸わかりですのでその際はゴッドのごとく雷鳴を浴びせます。
すると下の娘が、
「お父さんがもし死んだら天国からそうやって怒るのかもね!」
そうか、これはその練習だったのか…!
「早死にしたお父さんが天国から子供たちを見守る」練習…!
確かにそうかもしれません。正にこの位置関係は死んだ人間が下界を眺める様子に酷似。
自分が死んだらこのように家族達を見守っていくのでしょうか。
しかも本チャンだったら完全に無視!家族に何かを伝えようとしても完全に無視されることでしょう。天からの声なぞ届くわけがないのです。
しかし、皆様にオススメします。この奇行を。
自分なぞいなくとも家族が平然と生きているその刹那的状況を眺めるのです!
「オレがいなくちゃ家族なんて生きていけるわけがないよ。」
そんなわけありません。残された家族は平然と生活を続けるのです。
多額の生命保険なんてかけてたらなおさら。今よりもゴージャス(松野)な水準で生活を送ることとなるのです。
「奢りなさんな。アナタはもはや不要。生きていても釣りしかしないアナタは障害でしかない。」という家族からの裏メッセージが痛烈に届けられることとなります。
良かったですね。ご自身の世界観が見直せますね。一家の大黒柱なんてハッタリです。一家の黒歴史となる危険性だってあるのですから。
ああ良かった。自分の無意味さが実感できて。今も家族は普段は私が禁止しているセキセイインコのカゴ出しで楽しく遊んでいます。
「小鳥はとっても歌が好き~♪」とみんなで楽しく歌っています。歌っているのです…
皆さんも階段の上や二階から下を眺められる場所があれば一度チャレンジしてみることをオススメします。そして自分の無力さと不必要さを十分に理解した上で釣りに行かせてもらえる喜びを深く味わうのです…!
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コメント
「奢りなさんな。アナタはもはや不要。生きていても釣りしかしないアナタは障害でしかない。」
釣り親父の宿命ですねぇ・・・笑
案外自分がいなくなっても誰も困らない。これに気付いたことで人生が何倍にも楽になりましたね!
グリーン様
リビング吹き抜けですか。
贅沢な作りですね~。
でも天国ごっこって言うネーミングが良いですね。
上から見下ろすからまさに神ですね。
・・・貧乏釣りの神?
うちも「釣りに行く」ではなく、「行かせていただいている」状況ですよ・・・。
狭い敷地で無理やり広くみせようと吹き抜けにしたので部屋数が少ないんですよ…。そのため私の書斎が完全に倉庫となってしまいました!駄目な造りの見本ですね…。