「トライアングルレインボー」が広まってきた!
「子どもにニジマスを届ける」活動、トライアングルレインボーも少しずつ名がしれてきたようです。
先日、埼玉県庁担当課の職員さんにご挨拶に行く機会を与えられたくらいですから。
いや、「子どもにニジマスを届ける活動」はしれてきたのですが、「トライアングルレインボー」という名は全くしれていません。
子ども食堂関係者にいくらトライアングルレインボーとアピールしても「子どもにニジマスを届ける団体」と表記されてしまいます。トライアングルレインボーとだけ掲載されても何が何だかわかりませんから当然のことです。
前回は「ニジマス弁当」が40人の元へ届きました。トライアングルレインボー精鋭部隊が釣ったニジマスが、釣りを知らない、やったことがない、ニジマスを食べたことがないという子ども達の元へ届く。これって不思議でもあり画期的なことでもあるのではないでしょうか。
釣りと釣り場、子どものトライアングルが結びついた瞬間です。
従来から「子ども対象釣りイベント」などの催し物で子どもと釣りを繋げようという試みは広く行われています。
しかし、そのイベントに参加する前提としては「親または子本人が釣りに興味を持っていること」が必要だと思っています。
このトライアングルレインボーの効果としては「全く興味を持っていない親子」の元にもニジマスが届くということ。
そして「ニジマスはこんな魚」、「こういう釣り場でこうやって釣る」などの情報を提供することにより、親子に興味を持ってもらいます。
その後その親子が前述した釣りイベントなどに足を運んでいただけたらこんなに嬉しいことはない。まさに「前提の前提」の役割を果たす活動ともなり得るのです。
今後も私を中心とした活動を広めるのはもちろんことですが、このトライアングルレインボーの最終的な野望は「セルフトライアングルレインボー活動」が広まることです。
セルフトライアングルレインボーとは、私が赴くことが出来ない全国各地で自発的にこの活動が行われること。
もちろん私も初めはセルフトライアングルレインボーでした。しかし個人の意志さえあれば簡単に実施できる、再現性が非常に高い活動なのです。
「自分もやってみたい…。でもなかなか勇気が湧かない…。」という読者の方もいらっしゃいました。そこで今回セルフトライアングルレインボーをやってみたいという方への実施方法と注意点をご紹介させていただきます。
※トライアングルレインボーの基本活動「子ども食堂にニジマスを届ける」という部分のマニュアルになります。
子ども食堂を探そう!
かつては数えられるほどしか無かった子ども食堂の数ですが、現在ではどこにあってもおかしくないほどの数に増加しています。
そのため、皆さんの住所付近にも高確率で子ども食堂があるはずです。
もちろん誰も入ってくることのない山奥で暮らしている仙人の方などには難しいかもしれませんが、一般的な住所である人ならば必ず見つけられるはずです。
また、子ども食堂検索ツールなるものも発達しており、マップから子ども食堂を探せるようになっているものもあります。
ポイントは「釣り場」または「自宅」から近いというところですね。
トライアングルレインボーは釣ったばかりの新鮮な魚を提供するというところがポイントです。
もちろん「魚は数日置いたほうが美味しい」ということは承知しているのですが、「相手方の信頼を得る」というために当日の提供が好ましいのです。
例えば、「3日前のニジマス貰ってくれませんか?」と言われたら子ども食堂運営者さんはどう思うでしょう?
その3日間にどんな保存が行われていたかは知る由もありませんから、「食中毒を起こされたら困る」という発想が浮かぶでしょう。
当日、さらに釣ったばかりの魚であれば、常温であろうと痛みのリスクは低い。最低限の安全は保証されます。
さらに基本的に「締め」が必要です。これも子ども食堂さんに安心してもらうためです。
「釣ったばかりの魚をすぐに締めたので新鮮ですよ。」と言えることが重要なのです。
管理釣り場のニジマスを知ってもらう
しかし、日本国民の9割以上は川魚に対して誤解があります。
例えば、「結構濁っている川で釣った鮎」なのに「どクリアの管理釣り場で釣ったニジマス」は負けます。鮎は透明度抜群の清流でしか釣れないと思われているからです。
そのため、キラーワードを用意しましょう。
「地下水」、「クリア」、「養殖」などのワードは相手方に安心感を与えます。
そしてさらに強いワードが「寄生虫がいない(安全な範囲)」、「生でも食べられる」です。「北大路魯山人もこんな時代に生まれていればと天国で地団駄踏んでいるでしょうね…」とつぶやいてみましょう。
そして極めつけ、「みんなが食べているサーモン寿司は鮭ではなくニジマスの仲間」です。これで納得しない子ども食堂はありません。
やりましたね。これでも受け入れを拒まれたらもはやニジマスが嫌われているのではなくアナタが嫌われているだけです。私には何の責任もありません。
それでも子ども食堂さんに不審がられたら最後の手段を使いましょう。
「私はトライアングルレインボーっていう団体の一員なんですよ。」と言うのです。
当然嘘ではありません。私は子どもにニジマスを届ける意志のある者をトライアングルレインボーメンバーとして認めていますからね。しかしトライアングルレインボーの名を汚さんと「ニジマスと称してウグイを持ち込む」などの不貞行為は厳禁です。
さらに喜ばれるトライアングルレインボーとなるには
トライアングルレインボーはあくまでもボランティア活動。そのためむやみに自己犠牲を払ってはいけません。
「自分でできる範囲のことをする」というのが無理なく継続できる秘訣です。
相手方が喜ぶからと月1が週1、毎日となってはもはや「トライアングル貧ボー」です。あくまでも趣味の延長として位置づけましょう。
もし大変でなければ相手方が希望する魚の状態で持ち込めれば最高です。釣り場で「ウロコを取る」、「内臓を取る」、「頭や尻尾を取る」などです。そこまで負担にはならないと思います。
そして魚料理に慣れていない人にはニジマス料理レシピを教えてあげてください。
キッチンに押し入り、「塩が足りない」、「油の量が少ない」などと説教してはいけません。「トライアングル不退去罪」で逮捕されてしまいます。
あくまでも相手方が困っていたら教授する程度にしましょう。
「ニジマスの取り扱いについての説明書」を渡すと楽かもしれません。私も私なりに作成してありますのでご希望の方はご連絡ください。
その他、「子どもには出来る限り生食はさせない」、「釣り針は徹底的に確認する」、「ニジマスの尻から白い液が出てきてもうまくはぐらかす」などの注意点は多々ありますが、今回はここまでにしましょう。
さあ、一人管釣ラーにも絶好の活躍の場が与えられた!アナタの地区で管釣りを広められるのはアナタしかいない!
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コメント
素敵な取り組みですね!
動物福祉的に放流された鱒を針で苦しめて釣る事に、
罪悪感を感じなくも無かったので、私もしてみようかと思います。
(茨城のフィッシングエリアJの方が網に入れておいてストレスがかかると、ニジマスは臭みが出るのですぐ絞めるのが良いとの事でした。)
こう考えると、ある釣り場で毎度職漁師の如く100匹など大量の鱒を持ち返り、区画を空にして一部から不評を買っている方もそういう活動しているかもと思え、心が暖かくなれますね(違うか?)
シーズンになると鮎を釣りすぎ持てあましている鮎釣りの方にも、教えてあげたいです。
(…あと、魚を傷めず、目で見て魚の反応を楽しむ針無しルアーフィッシングというのも出てきている様です。)
食べる派の釣り人としては同じ命なら良い環境で育った、美味しいお魚をどうせならば食べてあげたいです。
見方によっては動物虐待やゲームやギャンブルに近い管釣りから、食や社会福祉、美味しく安全な養殖魚の環境、河川の水質。動物福祉のことも考えるきっかけにもなる実は深い可能性のある取り組みなのでは無いでしょうか。
100匹を持ち帰るなんて間違いありません。釣ったニジマスを配り歩く「隠れトライアングルレインボー」若しくは集めたニジマスで元気玉を作り世界の平和を守る「隠れCHARA-HEAD-CHARA」のどちらかでほぼ間違い無いでしょう。
そもそもトライアングルレインボーはこれをしたから何かが正当化されるわけでなく、ただ「釣り+α」というだけです。しかしその+αで何か社会に役立てるという非常に壮大でミニマムなアクションです。
釣り人達には「目糞鼻糞を笑う、五十歩百歩、どんぐりの背比べ」という三大禁忌がありますが、「釣りは虐待」、「釣りは殺傷行為」ということを堂々と受け止めつつ、違った方向に目を向けてみると可能性はもっと広がるはずだと考えています。
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