前回のあらすじ
多数の方のご協力により鱒30匹の確保に成功した。あとはイベントを成功させるのみだ…!
鱒魂in西武園で緊急事態!急遽開催された豪華賞品の裏イベントとは!
所沢市の「SAVE AREA」。「西武 エリア」とかけているかどうかは不明です。
SAVE AREAとはどんな所か。
倉庫のような建物は子ども達を魅了する少々カオス的な品揃えのお店。
そしてその隣の広いスペースでは色々なイベントが行えるようになっています。
今回はこのSAVE AREAで行われる子ども達を対象としたイベントで釣ってきたニジマスを提供するのです。
西武園から15分程度かけて運搬したニジマスはどうなっているのか…。
い、生きている…!裏返っているニジマスもいましたが全てちゃんと生きていてくれました。
今回のテーマが「生きたニジマスを殺して食べる」というかなりコアなものなのでニジマス達には生きてもらっていなければなりません。よく頑張ってくれました。
まだイベントが始まっていないのに早くも子ども達は興味津々でボックスの中を覗きに来ます。
まずはデモンストレーションで60cmほどの巨鱒を捌くと子ども達は大興奮!捌き場から離れません。
イベントの内容はこうです。
①ボックスの中から自分の好きなニジマスを選ぶ
②ハサミを使って腹を割いて腸を取る
③子ども達が竹を使って自分で作った串に刺して塩を振る
④炭火の焼き場で焼いて食べる
これを全て子ども達自身で行ってもらいます。
とは言っても要所要所でアドバイスや手伝いは必要です。しかし子ども達が自分自身で行うことに大きな意味があるのです。
初めは恐怖心がある子どもでもいざ初めてしまえばあとは一生懸命に取り組んでくれます。どうしても捌けなかったお子さんは30数名中わずか1名!
私は「正しいニジマスの塩焼きの塩振り」をデモンストレーションします。
この通りやってくれた子どもは30数名中0名!ちょっと難易度が高すぎましたね。
ニジマスの常識が変わる!
見てくださいこの旨そうなニジマスの塩焼き。
しかし旨そうなのでなく「本当に旨い」のです。
私はBBQで食べる炭火のニジマスの塩焼きは「雰囲気8割」だと思っていましたが、雰囲気を除いてしっかりと吟味しても全く違います。
上の画像に並んでいる「巨鱒の塩焼き」と食べ比べてみても確実に美味しいと思います。
最近はいかに巨鱒を釣って鮮度を落とさないような処理をして食べるかを考えていたので、「ノーマルニジマスの塩焼き」の旨さに脱帽しました。
だって、釣った後すぐに締めて鱗を取り水気もしっかりと取って寝かせたブランド鱒よりも、鱗も取らず水気も取らずただ焼いただけのニジマスの方が勝っている気がするんですよ!?
まずこれは「炭火と塩」が最大限の力を発揮していると言えるでしょう。。遠赤外線効果で洗った直後のニジマスに塩を多めに、50cm上空から振りかけることによって水気をカラカラにしてくれます。
見てください。ユッケ氏が手にしているこのニジマスの塩焼き。こんがり具合、塩の振り具合、竹串の風情、完璧です。「最強のニジマスの塩焼きは3倍体を超える」。新たな格言が生まれた瞬間です。
「うちの子はこんなに綺麗に食べました」と見せてもらったニジマスは圧巻。
これはいずれ家庭科の教科書に載る「食べ終わった後のニジマス」です。
焼き上がり待ちの並びさえ見せた焼き場も徐々に落ち着きを見せ…、
ついにニジマス30数匹を入れた2つのケースがカラに!!
「良かったなあ、おいニジマス!お前はこんなにも多くの人に喜ばれているぞ!」と褒め称えたくなるほどの結果。ニジマスはこんなにも人々に好かれていたのです!
ニジマスが一般の方に喜ばれるのは「焼き」いかんかもしれません。丁寧に処理するということよりも「焼き方」に命をかけるぐらいの気概があれば全てのニジマスを美味しく提供できるでしょう。これは全国の「ニジマス塩焼き専門店」に希望を与えますね。
全ての釣り関係者で前に進もう!
今回の企画は、釣りメーカー、釣り場、釣り人、イベント開催者、多くのボランティアが協力して成り立ったものです。
逆に言えば、たくさんの者が力を出し合わなければこのようなイベントを成功させることはできないと言うことです。
うーん、世のイベントやお祭りの裏側ではこれだけ多くの人が関わっているんですねー。今後は催し物の開催者などには最新の敬意を表することとします。
とにかくニジマスイベントはむちゃくちゃ楽しい!世の中にもっとニジマスイベントを増やそう!
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コメント
大人になってから「友情、努力、勝利」を経験できるなんて、素晴らしいですね。人徳と行動力がなせる技ですね、いやーすごいです…!!
今回は人の合わさった力というのを存分に感じました!
全国の釣り師が力を合わせればもっとすごいことができると思います!