みなさん、「JGFA」をご存知ですか?
「ジャパンゲームフィッシュ協会」の略です。
JGFAとは、自然環境や魚を守りながら釣りを楽しむための活動を行っている非営利団体です。
今回は、そんなJGFAのホームページに面白いものが載っていましたのでご紹介させていただきます。
正しいキャッチ&リリースのキーポイント
JGFAのホームページに載っていた「正しいキャッチ&リリースのキーポイント」ですが、今回は、ド初心者の方向けではなく、ある程度キャッチ&リリースを嗜まれている方向けの内容です。
20秒ルールとは
魚は当然空気中で呼吸はできませんから、できるだけ早く水中に戻す必要がありますよね。
20秒ルールは、空気中に20秒以上おいてしまった魚の生存率に支障が出るという科学的重要なレポートを根拠としているとか。
特に写真を撮るときは注意ですね。インスタ映えを狙って何ポーズも撮っているとそれだけで20秒は過ぎてしまいます。自分の映りはどうでも良いので一枚程度にしておきましょう。
計測時も注意が必要です。すぐにフックを外して計測、写真撮影を行い水中に返す。リリースプロでなくては出来ない芸当です。そんな時はボートのイケスや潮溜まり、大型バケツやストリンガーの活用が勧められています。
ノンドライルールとは
文字通り、「魚を乾かすな」ということです。魚の体表面はヌメリで覆われています。このヌメリは風俗店などとは違い、魚の皮膚の組織を守るために大変重要なものです。
皮膚を乾燥させたり、傷付けることによっても魚の生存率に違いがでます。
「水分を保つこと」が必要なため、直接人間の手で魚を持つことは好ましくありません。もし魚を持つ場合は必ず手を濡らしましょう。手を濡らすことは、魚を乾燥から守るためだけでなく、人間の体温で魚を傷めないことにも繋がります。
魚に触れてはいけないからなどといって直接コンクリートなどの地面に置いてはいけません。熱くなったコンクリートの上に魚を乗せることは直接手で触れるよりも危険な行為です。もし地面や何かの上に乗せなくてはならない場合は必ず水で濡らして温度を低くしてからにしましょう。
ガス抜きとは?
魚は深いところから急激に水面に上げられることによって腹部の空気が膨張してしまうとのこと。
その場合、そのままリリースをしてしまうと再起不能となってしまうとか。
これは主に海で釣る魚に対しての対処法ですね。
専用のガス抜きステンレスパイプを魚の腹部に刺し、軽く腹を押して空気を抜く。
「そうなのかー、よーし、オレもガス抜き用ステンレスパイプを買って海でのリリースを試みよう!」といってネット検索をかけてみる。
出てきません。
おいそれと一般人に持たせられないものなのでしょう。なんたって魚の腹部に意図的に針を刺すわけですからね。神の領域にいるリリーサーでしかそのありかはわからないのでしょう。
リリース前提の釣りは「バーブレス」で
ごちそうを狙っているけど小物や外道が釣れてしまったといった場合は仕方ありませんが、リリースを前提とした釣りの場合はバーブレスフックを使いましょう。
バーブレスフックは魚を傷めないだけではなく、すぐに魚を針からはずせるため、スピードアップにも繋がります。
バラしが気になる人は、バレても気にならないくらいたくさん釣れるよう腕を磨きましょう。
フィッシュグリップは是か否か
魚を安全に持つ道具として「フィッシュグリップ」なるものがあります。
直接手に触れることなく魚を持つことができる大変便利なアイテムですが、これが魚を傷めないかどうかについてはなんとも言えません。
魚を垂直にさせたままにしてしまうため、少なからず影響はあるでしょう。また、口の弱い魚の場合では強引にフィッシュグリップで持ち上げると口に穴を開けてしまう可能性もあります。
しかしランディングネット然り、魚を全く傷めずに釣りをするといった方法は皆無であるため、自分の考えるベストな方法を取ることがまずは必要となります。
キャッチ&リリースは偉くない
以上、キャッチ&リリースのキーポイントについてのお話をしましたが、思いやりのあるキャッチ&リリースをしているからといって魚を虐待していることを否定できるものではありません。
思いやりのあるキャッチ&リリースは、「ただの罪滅ぼし」でしかありません。我々ゲームフィッシャーは生き物を虐待して遊ばせていただくわけですから、魚を思いやった行動を取ることが大前提と考えてゲームフィッシングに対する罪悪感を少しでも減らしましょう。
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コメント
グリーン様
キャッチ&リリースをする際のマナー、しかもこれが最低限のマナーですよね!
食べるなら苦しませずに、リリースするにも苦しませずに。
トーナメントでのキャッチ判定も最近は優しくネットイン(以前は抜きあげ→ネットでのバウンドもOKだった)がルールになりつつあるようですから広まって欲しいですね。
魚界の権威みたい人が「これが正しいリリースだ!」みたいのを出してくれれば良いですよね。
個人で優しいと思っていても生物学上大間違いだったとしたらショックですしね…。
グリーン様
フィッシュグリップは魚種によりますよねー。
本当にノータッチリリースでやって欲しいです。
なんだかそのあたりが分からない人が多いです・・・。
バスとか鯉は体表粘膜が強いので、多少触られても大丈夫ですけど、トラウトはダメですね…。
後はバス持ちするときの魚体の角度!
アゴだけ持ってガバッと開くのは止めて欲しいです・・・。
あれやられるとその後アゴに障害が残ります。
重いバスはたしかにバキッといいそうですね!
まあ何にせよ魚を痛めるわけだから自分の考える最良の方法をとるしかないですもんね…。
グリーン様
ここ最近、youtubeやネットの影響なのか、バスもトラウトも初心者の方が増えた様に思います。
ネットでもキャッチ&リリースについてたくさんの記事がありますが、あまり読まれないんですかね…
ベテランのフライマンなんかでも、素手で触って、飲まれたフックをガシガシ外すおじさんがいますが、正直引きます…
エア抜きはベンズメンダーと言う針が売っています。
バスも7~8mのディープで釣ると水圧の変化で上手く泳げなくなるので浮き袋を刺してエアーをほんの少し抜きます。ダムとかでは必須のアイテムです。
ベンズメンダー!そんな名前なんですね!淡水でも使うとは。深海魚とかに使うのかと思ってましたよ。
真のリリーサーのためのマニアックアイテムですね!
フィッシュグリップも角度が重要ですねぇー♪
ぶら下げるだけならまだしも、大きく見せた写真を撮るために前に突き出したりすると、、、
下顎に穴開きますからね( ̄▽ ̄;)
バスの顎は重ければ重いほどバキッといきそう感がありますよね!どれくらいまで横にできるのですかね…。