コアな読者にはすっかりお馴染みの「モーセK師」。
「海釣りしかしない」と言っていたのにトラウト釣りにすっかりはまり、今や私よりもトラウトルアーの所持数は多くなっています。
先日、そのモーセK師から衝撃の話を聞かされたのでここに載せることとしました。
モーセK師は齢70にもなりますが、現在でも精力的に活動しています。
950ccの大型バイクを操り日本全土を巡る一方、地域の自治会活動にも役員として貢献しています。
とある地域会議での議題です。
「この地域で野良猫が増えているとの声が多い。どうやら夜な夜な野良猫にエサをあげている住民がいるらしい。これ以上野良猫を増やさないためにも見回りを強化していかなければならない。」
夜回り担当を任命されたのはモーセK師。深夜に地域をパトロールしなければならないのは厳しいですが、これも地域住民のため。快く了承しました。
自転車に乗り、幾度か深夜のパトロールを行いましたが猫の餌やり人物は見つかりません。
しかし3度目のパトロールの時でした。
近所の大型マンションの付近で野良猫にエサを与えている人物を発見!若い女性でした。
ここを逃すわけにはいかない!モーセK師は遠方からチャリを猛ダッシュさせます。
「ぅぉラーーー!!」
全速でチャリをこぎながら何かを叫んでいる老人。モーセK師は目が弱いので深夜にもかかわらずサングラスをかけています。
「ヒ、ヒィィーーー!」
若い女性はマンションの中に逃げ込みました。マンションはもちろんオートロック。あと一歩のところで取り逃がしてしまいました。
「チッ、あと一歩だったのに…」
何も取って食おうと言うわけではありません。今後野良猫にエサをあげないよう注意するだけです。
しかし真夜中にサングラスをした人間がチャリで全力疾走してきたら99%の人間が逃げるでしょう。950ccのバイクでなくてまだ良かったです。
950ccの大型バイクで追いかけられたら想像するものは「捕まって市中引き回し」でしょう。チーム同士の抗争のなれの果てです。
あきらめて家に帰っているモーセK師は遠くからパトカーのサイレンが鳴っているのに気づきました。
そのサイレンはだんだん近付いてきます。そしてモーセK師の前に1台のパトカーが止まりました。
「ちょっといいですかね-!」
モーセK師確保さる!!警官は無線で本部に連絡しています。
応援のパトカーと原付警官も到着。付近は騒然となっています。
そのまま交番に連行されたモーセK師。若い警察官による事情聴取です。
やはり通報したのは追いかけられた若い女性。猫にエサをやっていたことに悪気はなかったでしょうから恐怖に震え通報したことと思います。
「こちらは自治会活動の一環」。モーセK師がいくら事情を説明しても若い警察官は事件性を否定しません。
強気の若い警官にモーセK師も対抗します。
「なんでこっちが捕まんなきゃいけねーんだ!困らせてたのはアッチだろ!」
1時間問答が続き、本日の聴取は以上。一旦は家に帰されました。
後日自治会長がその話を耳にします。タイトルは「モーセK師、逮捕さる!!」ぐらいの大きなものになっていたことでしょう。
怒った自治会長はすぐに本署に殴り込みです。
「なんで自治会活動を頑張ってたやつがあらぬ疑いを掛けられなきゃなんねえんだ!ふざけるな!」
自治会長の爆ギレに出てきたのは警察署長。話を聞くとすぐに平謝りです。
「若い警官でして、自治会活動に精力的にご協力されている地域の方の気持ちを汲むことができませんで…。」
怒れる自治会長はモーセK師宅に署長から謝罪の電話を掛けさせることで収まったのでした。
今回は事なきを得ましたが、怖いですね、恐ろしいですね。皆さんも変な誤解をされないように夜中にチャリを全力疾走させて大声で叫ぶのは控えましょう…。
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コメント
「モーゼK師」殿は正義感が強く、男気のある方ですね。
夜中に大声で疾走してきたんで、相手もビビったんでしょうが、ヘラヘラ笑いながら寄って来られたら、もっと恐かったと思います。
ホントに誤解が晴れて良かったです。
それにしても、大型バイクで全国巡りなさっておられるなんて、「モーゼK師」殿は、「ただ者」ではない方なんですね。
Greenさんのお師匠様ですか?
「海釣りの」師匠です。トラウトの師匠は私の方ですが!
昔の話ですが「モーセK師の爆裂釣行記」もカテゴリーにありますのでお暇だったら読んでくださいね!